2010年3月31日水曜日

澤乃井カップ

青梅市主催、小澤酒造協賛の、多摩川競艇澤乃井カップ。28日の日曜日は、その最終日。社員Aから誘いがあり、人生初の競艇観戦。

10時に待ち合わせて、社員Aが、関係車両の出入り口らしき門の門番に対して「ごにょごにょ」と何か言うと、なんと門番さんは門を開けてくれて、我々は中に入ることができた!

競艇場の中は、広いですね~!
おお、こんなところに澤乃井がある!



社員Aの後について、歩いて行くとやがて競艇場内の建物があって、その前に、警備員風の人が立っていた。ここでも、社員Aが「ごにょごにょ」言うと、側の扉を開けてくれて、中に案内され、親切にエレベータのボタンまで押してくれる。なかなか頼もしいぞ、社員A!

そして、我々は特別の観戦室に入室。そこの観戦席は、こんな感じ。



ソフトドリンク飲み放題無料!これで、もう、いちべーには、まったりとした一日が約束されたようなものだ。

第3レースまで見た後に、昼食。日替わりランチのカツ丼には、さすが澤乃井カップだけに、澤乃井「花見新酒」がサービスでついていた!



昼食を終え、部屋に戻り継続してレースを観戦していると、途中で、初代社員A、そしてO社長なども加わり、熱いレースを観戦。

初代社員A、O社長は、最終12レース後の表彰式の準備で、いなくなったので、我々もこのぬくぬくとした特別観戦室から引き上げ、寒風吹きすさぶスタンド席へ移動。

やはり間近で見ると迫力が違う。



優勝したのは、吉田健太郎さん。着ぐるみはウェイキー君というらしい。O社長は副賞の酒を授与。そして、司会をしているかわい子ちゃんは、永島美織さんという方。



この後、立川に飲みに行くことになっていたが、小澤酒造関係の方々は、場内での酒販売場の後片付けをする必要があった(ちなみに、酒は「万舟」、「花見新酒」ともに完売だった)。

社員Aらが片づけをしている間その辺をうろうろ手持無沙汰にしていると、あの司会をやっていた永島美織さんが、こっちの方にやって来たので、ちょっと話をする。当然、「澤乃井」コミュ、「東京地酒」コミュ、東京地酒サイトなどの宣伝をしておいた。

「いちべーさん、美織ちゃんと話をしてましたね。鼻の下伸ばしてましたね~」という社員Aの突っ込みに対しては、「そんなの当然じゃ~ん♪」と、余裕の受け流しが出来る大人のいちべーであった。

ブログランキング
いつもクリックありがとうございます⇒にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ

東京地酒マップ
東京地酒マップは、東京の蔵元や東京の地酒を売っているお店を紹介するための地図です。
東京地酒(複数の蔵元、各蔵元複数の種類)を置いてある酒屋さん、またそんな酒屋さんをご存知の方、どうぞ情報をお寄せくださいませ。

英語のブログで情報発信してみませんか?
たとえばこのブログの英語版は以下のサイトにあります。
SAKE, KIMONO, and TABI
詳しくは、「ある翻訳」のサイトをご覧くださいませ。

2010年3月26日金曜日

美味しい生酒の風味について

月曜日、立川でちょっとしたお酒の会があった。主催者が頑張ってくれて、ちょっと変わったお酒を飲ませてもらった。

出て来たお酒には、「御祖酒造 花さかゆうほ」とか「小江戸鏡山酒造 鏡山純米原酒」とかがあった。「会津中将 純米大吟醸」というのもあったが、福島県の鑑評会で県知事賞(金賞の中で最も優れていると評価されたもの)を受賞したらしい。その中でも、「十五代九郎右衛門 特別純米無濾過生原酒」は、私が個人的に生酒の風味は斯くあるべしと思っている通りのお酒だったので、たいへんうれしかった。

個人的な意見ではあるが、生酒に一番大切なことは、甘口であろうと、辛口であろうと、まずは特有の「あの風味」があることだと思う。口に入れた瞬間に舌が勝手に反応して、ジワッと唾がでるような・・・。毎回、この風味を何と表現してよいのか悩む。生酒の持つ生感?そういう酒にときどき出会うけど、そういう時はいつも嬉しくてぞくぞくする。

そういう風味を持つ酒は、先に述べた「十五代九郎右衛門 特別純米無濾過生原酒」もそうだし、最近、気に入っている「純米無濾過淡麗大辛口 琵琶のささ浪」なんかもそうだ。この「琵琶のささ浪」は、最初生酒がいいと思って飲んでいた。ところが、最近火入れしたものが売られていて、それを買って来て飲んだら、これもまた素晴らしい。火入れしたのに、あの風味がちゃんと生き残っている。あの風味を、今まで生の風味だと思っていたが、生に特有ということでもなさそうだ。

琵琶のささ浪


「特別純米作田」なども、火入れに拘わらず、あの風味があるし、東京の地酒なら「喜正 本醸造 しぼりたて(生)」も、そういう風味がある。他にもいろいろとそういう風味を持つ酒に出会ったけど、あまり名前を憶えていない。

地酒の専門の居酒屋にいって、「ググッとくるやつ」とか説明するとそういう風味の酒が出てくる。ということは、一応、自分の意思は伝わっているようだ。しかし、果たしてあの味の正体はなんなのだろうか?

そして本日の酔っ払い
前回の投稿でアップした動画と同じ日に撮影したものです。さしずめ、前回の動画が「ビフォア」、そして今回の動画が「アフター」ということになります。


ブログランキング
いつもクリックありがとうございます⇒にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ

東京地酒マップ
東京地酒マップは、東京の蔵元や東京の地酒を売っているお店を紹介するための地図です。
東京地酒(複数の蔵元、各蔵元複数の種類)を置いてある酒屋さん、またそんな酒屋さんをご存知の方、どうぞ情報をお寄せくださいませ。

英語のブログで情報発信してみませんか?
たとえばこのブログの英語版は以下のサイトにあります。
SAKE, KIMONO, and TABI
詳しくは、「ある翻訳」のサイトをご覧くださいませ。

2010年3月23日火曜日

昔居酒屋「鍵屋」で飲む

居酒屋鍵屋は、1856年に江戸の町に建てられたと言われる。それが、小金井の江戸東京たてもの園にある。建物と店内は、1970年頃の様子を復元している。

普段は、この建物は、たてもの園の展示物の一つなので、ここで飲食できるわけではないが、3月21、22日に限り、特別にここでお酒を注文して飲むことが出来た。

40年前の日本にタイムスリップするみたいで、これは面白いではないか。

下の写真は、燗どうこ。この中にお湯を沸かしておき、お酒を徳利ごと入れて燗をつける。6個所徳利を入れる場所があるが、この店では4個しか入れないらしい。全部一度に入れるとお湯の温度が下がってしまうのだ。


そして燗酒が旨い。酒は灘の銘酒桜正宗。



ブログランキング
いつもクリックありがとうございます⇒にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ

東京地酒マップ
東京地酒マップは、東京の蔵元や東京の地酒を売っているお店を紹介するための地図です。
東京地酒(複数の蔵元、各蔵元複数の種類)を置いてある酒屋さん、またそんな酒屋さんをご存知の方、どうぞ情報をお寄せくださいませ。

英語のブログで情報発信してみませんか?
たとえばこのブログの英語版は以下のサイトにあります。
SAKE, KIMONO, and TABI
詳しくは、「ある翻訳」のサイトをご覧くださいませ。

2010年3月19日金曜日

新潟旅行記その3--市島酒造見学

新潟清酒達人検定も終え、翌15日月曜日は、新発田市の市島酒造を見学しました。


新発田駅は、新潟駅からJR白新線で東へ40分程度乗ったところです。新発田駅は、小さいながら、見た目が新しい小ぎれいな感じの駅舎で、駅前のロータリーもゆったりした感じで、タクシー用の駐車場なども広々しています。駅舎の方から駅前の旅館に続くアーケードなどは、屋根が瓦葺でなかなか豪華な雰囲気です。新発田市の財政状況が良いのだろうか、それともこの地に住んでいる人達のセンスなのだろうか、いずれにしても、市の入り口としてなかなか寛げる感じで好感が持てます。

駅から歩きだすとすぐに「王紋」と書かれた市島酒造の建物が目に入ります。徒歩でほんの数分で到着します。途中、右手に立派な神社の建物が見えてきます。諏訪神社でした。後で知るのですが、この辺の地名を諏訪町といい、市島酒造以前は、諏訪盛(すわのもり)のブランドで酒を造っていたのでした。

市島酒造に着くと、すぐに係の女性が案内してくれます。我々は、あらかじめ電話で連絡をしていたのですが、特に予約などしなくても見学が出来るようです。ただし、見学と言っても、かつての酒造り用具の展示室や、市島家が所蔵する史料、衣装、骨董品などを展示する史料館への案内がメインで、実際の製造の現場には入れません。それでも、最後に同酒造場の酒を一通り試飲することができ、もちろん、このことが私にとっての一番の楽しみであることは言うまでもありません。どんなお酒を試飲したかは、下のビデオを見てください。



市島酒造で土産に同酒造場の酒を数本購入し、その後、御茶処いちしまで、昼食をとりました。1800円のランチメニューですが、下の写真のような食事で、特に、市島家に伝わるというニンジン、鶏肉、ジャガイモ(?)などが入った粥は、唐辛子の混ざった煎りゴマをかけていただいたが、たいへん美味でした。最後に茶菓子と抹茶が出て、楽しいランチタイムを〆ました。




ブログランキング
いつもクリックありがとうございます⇒にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ

東京地酒マップ
東京地酒マップは、東京の蔵元や東京の地酒を売っているお店を紹介するための地図です。
東京地酒(複数の蔵元、各蔵元複数の種類)を置いてある酒屋さん、またそんな酒屋さんをご存知の方、どうぞ情報をお寄せくださいませ。

英語のブログで情報発信してみませんか?
たとえばこのブログの英語版は以下のサイトにあります。
SAKE, KIMONO, and TABI
詳しくは、「ある翻訳」のサイトをご覧くださいませ。

2010年3月18日木曜日

新潟旅行記その2--新潟清酒達人検定「金の達人」の試験



一昨年から開始された、新潟清酒達人検定は、新潟県のいわゆる「ご当地検定」の一つです。過去二年連続で受験し、初年に「銅の達人」、そして二年目に「銀の達人」を取得しました。そして、今年、3月14日は、「金の達人」の試験を受験のために、またまた朱鷺メッセの試験会場を訪れたのでした。

今回の金の達人の審査では、事前に提出しておいた小論文の内容と、14日に行われた実技試験の結果から合否が判定されます。この実技試験の方は、10種類の酒を使って唎き酒能力を審査します。

受験者は58名でした。ほとんどが男性で、女性は2名くらいいたでしょうか。20名ずつの3グループに分かれ、各グループは、順次、唎き酒の部屋に案内されて、そこで試験が行われました。

この唎き酒の手順を少し詳しく説明しておきましょう。

唎き酒の部屋の内部は二つに区画され、最初の区画には、二か所に会議テーブルを島状にくっつけて並べてあり、それぞれの島に二列ずつ、計4列に酒瓶が並べて置かれています。それぞれの列には10本の酒瓶があり、イ、ロ、ハ、・・・、ヌと書いたラベルが貼付されています。これらの酒はA群の酒とします。20人の被験者が、この部屋に通されると、それぞれに唎き酒用のグラスが手渡され、適当に5人ずつに分かれて、それぞれの列の前に並びます。

私の前には、「ト」と「チ」のラベルの瓶があります。「始め!」の合図で、それぞれに配られたグラスに、瓶から適量を注ぎ、酒を唎きます。「ト」と「チ」を唎いたら他の人がいないところの瓶も唎きます。こうして一通り10種類を唎きます。

10種類の酒を唎くときに、それぞれの酒について味や香りの特徴などをメモすることが出来ます。こういう作業を15分間行います。5分前と1分前に合図があり、時間が来ると「終了!」の合図で終了します。

次に、隣の区画に移動します。こちらにも、同様にテーブルが置かれ、その上に10本ずつ4列の酒瓶が並べられています。こちらの酒瓶には、1、2、3、・・・10の番号ラベルが貼られています。これらの酒はB群の酒です。

先ほどと同様に、10本の酒を唎き酒して、メモをとります。そして、回答用紙にA群の酒とB群の酒を1対1に対応させて記入します。すなわち、「イ」、「ロ」、「ハ」、・・・、「ヌ」と書かれたそれぞれの回答欄に、同じ酒だと思う酒の番号(「1」、「2」、「3」、・・・、「10」)を記入します。B群の唎き酒時間も15分ですが、これには回答用紙への記入時間も含まれますので、私は残り時間1分になった時点で記入をしました。

試験は以上のように進められましたが、たいへん難しかったです。どの酒も顕著な特徴がなかなか見つけられません。正直2種くらいしか当たっている自信がありません。30分の持ち時間は、長いようですが、あっと言う間に終わりました。

どういう基準で合否判定されるのか、よく判りませんが、ベストを尽くして受験したので、落ちたら落ちたで仕様がないですね。しかし、不合格であった場合は、次回は、唎き酒のテクニックを体系的訓練して望まないと、結局同じことになりそうです。


ブログランキング
いつもクリックありがとうございます⇒にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ

東京地酒マップ
東京地酒マップは、東京の蔵元や東京の地酒を売っているお店を紹介するための地図です。
東京地酒(複数の蔵元、各蔵元複数の種類)を置いてある酒屋さん、またそんな酒屋さんをご存知の方、どうぞ情報をお寄せくださいませ。

英語のブログで情報発信してみませんか?
たとえばこのブログの英語版は以下のサイトにあります。
SAKE, KIMONO, and TABI
詳しくは、「ある翻訳」のサイトをご覧くださいませ。

2010年3月16日火曜日

新潟旅行記その1--酒の陣2010

今年の酒の陣は、民放のテレビ番組でも取り上げられたためか、ゲストの鈴木亜美さんの人気なのか、ずいぶんと来場者がいたようです。関係者からの情報では両日併せて87000人が入場したとのことでした。また、韓国や中国など海外からのお客様もツアーなどを組んで押しかけていたとのことです。


一昨年、昨年と、首掛けトレイ持参で参加しておりましたが、今年は混雑で邪魔になりそうなので、首掛けトレイを止めました。そして、昨年までは、飲んだお酒についてメモを取りながら試飲をしていましたが、今年は、そういう面倒くさいことはせずに、気楽な気持で、思うがままあちこちのブースを回ってみました。

さて、今年の新潟の酒の感想ですが、ちょっと甘い感じがしました。よく言えば口当たりが良くて柔らかい味わいの酒が多いですが、私としては、ちょっともの足りないです。はてな?新潟の酒ってこんなだったろうかという感じ。こういう感じの酒は、呑み飽きると思うのです。


このことを、ある蔵元さんに伝えると、精米歩合の値が低くなり、より精白されて米の甘みが前面に出るようになったのだと言っていました。また、不景気の時、酒は甘口になるとも言っていました。しかし、なんだか納得がいかない顔をしていると、「じゃあ、こっちはどうですか?」とか言って、次々に違うお酒を持って来てくれます。そうか、少し味にケチをつけるくらいの方が、蔵元さんもいろいろ持って来てくださるのか?

しかし、いずれにせよ、従来の淡麗辛口という印象は違って来ている。越淡麗のような新しい酒米の登場や、醸造技術の進歩のよって酒造の可能性が広がったことと、世のトレンドに合わせた酒造りへの挑戦なんていう意味もあるのでしょうか?

今回の新潟行きでは、週末から月曜日まで新潟に滞在し、月曜日には新発田市の市島酒造に寄ってきました。その時に試飲でいただいた酒は、やはり新潟らしいわりあいさっぱりした味だったので、私としてはちょっと安心したのでした。


ブログランキング
いつもクリックありがとうございます⇒にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ

東京地酒マップ
東京地酒マップは、東京の蔵元や東京の地酒を売っているお店を紹介するための地図です。
東京地酒(複数の蔵元、各蔵元複数の種類)を置いてある酒屋さん、またそんな酒屋さんをご存知の方、どうぞ情報をお寄せくださいませ。

英語のブログで情報発信してみませんか?
たとえばこのブログの英語版は以下のサイトにあります。
SAKE, KIMONO, and TABI
詳しくは、「ある翻訳」のサイトをご覧くださいませ。

2010年3月11日木曜日

新潟清酒金の達人の試験に向けて?

3月14日は、新潟清酒達人検定という、いわゆるご当地検定というやつでしょうか?という検定を受けに行きます。

過去に、一昨年は銅の達人(3級相当)、去年は銀の達人(2級相当)を取得したので、今回は金の達人(1級相当)を受験します。

受験内容は、銅も銀も筆記試験でしたが、金では、小論文提出と実技試験が課せられています。小論文は、すでに提出済みなのですが、問題は実技の唎き酒テスト。

10種マッチング。やり方は、当日詳しく説明されるということですが、要するに、10種類の酒の味を憶えておいて、次に同じ10種類を味見してそれぞれが、前のどの酒なのかを当てればよいようです。

最初の10種類を唎いている間に、メモぐらいは取れるのだろうと思うのですが、これはけっこう難しそうです。



少しは、新潟の酒の味に慣れておこうかと思って、飲んでおりますが、どれも唎くどころではなく、気がつけば瓶は空になっていて、結局、「たいへん、おいしうございました」の一言で終わってしまいます。

ええい、今さらジタバタしても遅いですな(笑



ブログランキング
いつもクリックありがとうございます⇒にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ

東京地酒マップ
東京地酒マップは、東京の蔵元や東京の地酒を売っているお店を紹介するための地図です。
東京地酒(複数の蔵元、各蔵元複数の種類)を置いてある酒屋さん、またそんな酒屋さんをご存知の方、どうぞ情報をお寄せくださいませ。

英語のブログで情報発信してみませんか?
たとえばこのブログの英語版は以下のサイトにあります。
SAKE, KIMONO, and TABI
詳しくは、「ある翻訳」のサイトをご覧くださいませ。

2010年3月9日火曜日

週末は「にいがた酒の陣」

今度の週末は、新潟の朱鷺メッセで「にいがた酒の陣2010」が開催されますね。

13日土曜日に、会場で、着物で首からお盆を下げている男がいたら、それは多分私です。見かけたら声を掛けてくださいね。


そして、14日日曜日は、新潟清酒達人検定。今回は、金の達人に挑戦してきます。試験は、10種マッチングの唎き酒なのだそうです。ちゃんとした唎き酒なんて、やったことがないので、果たしてどうなることやら。


そして本日の酔っ払い
アウトドア燗酒を楽しむいちべーです。今度は、花見のシーズンにやりたいな。



ブログランキング
いつもクリックありがとうございます⇒にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ

東京地酒マップ
東京地酒マップは、東京の蔵元や東京の地酒を売っているお店を紹介するための地図です。
東京地酒(複数の蔵元、各蔵元複数の種類)を置いてある酒屋さん、またそんな酒屋さんをご存知の方、どうぞ情報をお寄せくださいませ。

英語のブログで情報発信してみませんか?
たとえばこのブログの英語版は以下のサイトにあります。
SAKE, KIMONO, and TABI
詳しくは、「ある翻訳」のサイトをご覧くださいませ。

2010年3月7日日曜日

川野の車人形

3月5日、奥多摩の川野地区に伝わる車人形の上演が、川野生活館で行われた。この上演は、箭弓神社の祭礼に奉納されるものである。


私たちの車はJR青梅線の終点奥多摩駅を通過して、奥多摩湖に出て、さらに湖畔に沿って西に進む。湖の細くなった箇所に架かっている峰谷橋を渡り、麦山橋で小袖川を横切ると、川野トンネルがある。この川野トンネルが貫通している、奥多摩湖に突き出した小さな岬状の隆起した土地に川野生活館がある。

川野トンネルを出たところに駐車場があり、後でここに車を停めることになるが、まずは昼食を食べに更に青梅街道を山梨県側に向かって進む。深山橋を渡ったところにある陣屋で昼食をとる。

よくこの日は晴れていて、よく晴れた空には何羽かの鳶が風を受けてゆったり旋回している。この陣屋という食堂には先客の男性が一人。身なりからして、タクシーの運転手らしい。表の通りは、ときおり車が通るが、総じて静かでのんびりした感じだ。

蕎麦定食を注文したが、蕎麦にご飯と、おかずとしてはさしみ蒟蒻などがついているもので、1400円なり。蕎麦は適度なコシがあって美味い。


さて、食事を済ませて先ほどの川野トンネル付近の駐車場まで戻り、そこに車を停めて生活館とやらへ徒歩で向かう。駐車場からは、歩いて3分程度の場所である。


会場は、生活館の中の二つの座敷の間の襖を取り除いて、二部屋を連結して使用している。片方の部屋に小さな舞台が設置してあり、垂れ幕が下りている。開演30分程度前に到着したのだが、すでにビデオやカメラの機材を持った人たちが大勢来ていて場所を占拠していた。と言っても、彼らはみな三脚を会場の後の方に据えているだけで、前の方はガラガラである。おかげで、私たちは、前の方の良い場所に座ることができた。

この日の演目は、「御祝儀三番叟(ごしゅうぎさんばそう)」と、「日向景清一代記」より、「人丸姫道行段(ひとまるひめみちゆきのだん)」、「阿古屋自害(あこやじがい)」、「獄舎破段(ごくややぶりのだん)」である。しかし、その前に、関係者の方々が舞台に上がって、神様としての三番叟の人形に向かって礼をした後に、お米を舞台に、そして客席に撒く(武蔵御嶽神社で夜神楽を観賞したときも、「大散供・剪(だいさご・きり)」という演目に米を撒くシーンがあったが、米を撒く動作は重要な意味を持つらしい)。その後、関係者が地酒澤乃井を酌み交わし、柏手を打つ。

一旦幕が閉じ、やがて、拍子木が鳴り、「東西」(「とざい、と~ざ~い」ではなくて、「とーざい!」)と一言あり、これから上演が始まる旨が告げられると幕が開く。

最初の演目の「御祝儀三番叟」は、舞台の無事と観客の無病息災を祈願する神舞である。人形は、かわいらしい感じであるが、動きはダイナミックで、時にひょうきんな表情を見せながら、楽しげに踊る。この三番叟により場が清まった。


三番叟が終わると、その後の演目三つは、いずれも「日向景清一代記」という、平安末期の武将にまつわる物語であった。平家方に与する武将であり、すでに壇ノ浦で平家が滅亡した後も頼朝に一矢報いんとつけ狙うが、結局頼朝勢に捕まって投獄される。

そのうちの「人丸姫道行段」と「獄舎破段」は、地元の小学生や中学生によって演じられ、「阿古屋自害」は川野車人形保存会の人形遣いによる。

大人の演技もさることながら、子供の方の演技も、人形の動きがたいへん表情豊かであり、観客をストーリにどんどん引き込んで行く力がある。ろくろ車に腰掛けて、両手両足で操作する人形であるがゆえの表現状の制約が見えるが、むしろそれを逆手に取って利用するような表現手法がところどころに見てとれ、素晴らしい芸術にまで高められていると感じた。

たとえば、阿古屋自害では、阿古屋が二人のわが子を刺殺し、最後に自害する場面があるが、演じられる凄惨な殺人と自害の様子には、一瞬目を背けたくなるくらいの迫真性がある。人形が人間以上にリアルな存在として迫ってくるところが、車人形の面白さだろう。


この芸能は、小河内・中山地区の人達の並々ならぬ努力によって支えられている。「川野車人形を伝える会」という組織が「川野車人形子ども教室」という取り組みを行い、この取り組みの中で、「川野車人形保存会」が、小河内・中山地域の小中学生に、この芸能を伝授しているようである。

子供たちが稽古で集まるにも、交通の便が悪い地域である(この日は、電車とバスを乗り継いでここまで来るつもりでいたが、結局車になった。バスの便が悪いためである)。稽古の際の子供たちの送迎や、稽古会の準備、片づけなども保護者の皆さんの協力があって、初めてこのような活動が成立するのである。

ここで、ひとつ心配なことは、過疎と高齢化の問題である。保護者や保存会の皆さんが協力して、子どもたちに、この芸能を伝授しているわけだが、やがて子どもたちも成長すれば、学業や仕事の都合でこの地域から転出せざるを得ないことになるのだろう。子どもたちが、再びこの地域に戻り、この車人形を保存・継承して行くというのは、それこそ希望的観測というものだが、しかし、やはり郷土芸能というのは、その土地に住んでいる人の手によって伝承されて行くべきなのだろう。この川野の地域が衰退して行けば、この芸能自体の存続も危うくなるのではないか。

たとえば小河内神社の「鹿島踊り」は、国指定重要民俗文化財であるが、これを伝承する舞い手たちには、奥多摩町の外に住んでいる人たちもいて、稽古は羽村市で行っていると聞いた。そして小河内神社の祭礼の時に集まって舞を奉納するようだ。このような場合は、伝承者の世代交代が進むにつれ郷土への帰属意識は薄れてしまうであろう。この優雅な鹿島踊りも、もちろん後世まで伝承されて行って欲しいが、現状のような状況で果たしてうまく行くかは疑問なのである。

いずれにしても、私は、このような貴重な文化財が長く後世に伝わっていくことを切望するものである。いろいろな土地に、風土に応じた多様な郷土芸能が伝わっている。皆さんも、ご自分の目でそのいくつかに実際に触れて、その素晴らしさを確かめてみて欲しい。

とうことで、本日の投稿は、車人形上演の開始に際しての清酒澤乃井での乾杯以外は、日本酒とほとんど関係ないものになったしまいました。酒ネタを期待して読んでいただいた方には申し訳ありせんので、酒蔵の見学ビデオ(福生市石川酒造)でもお楽しみくださいませ。


ブログランキング
いつもクリックありがとうございます⇒にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ

東京地酒マップ
東京地酒マップは、東京の蔵元や東京の地酒を売っているお店を紹介するための地図です。
東京地酒(複数の蔵元、各蔵元複数の種類)を置いてある酒屋さん、またそんな酒屋さんをご存知の方、どうぞ情報をお寄せくださいませ。

英語のブログで情報発信してみませんか?
たとえばこのブログの英語版は以下のサイトにあります。
SAKE, KIMONO, and TABI
詳しくは、「ある翻訳」のサイトをご覧くださいませ。

2010年3月5日金曜日

お燗酒について


私の祖父は、酒、特に燗酒が好きで、自分専用の卓上電気コンロを持っていて、それを使ってよく燗をつけていました。コンロに小さめのやかんか鍋で湯を沸かし、酒を入れた徳利ごと湯煎するという、まあ一般的なやり方です。祖父は、こういうお燗の用意そのものを、炬燵に入ってテレビを見たりつまみを食べたりしながら、独りで楽しんでいたみたいです。

現在では、電子レンジを使えば簡単にあっという間に燗酒ができますが、燗酒の魅力のひとつには、酒が温まるのを、あるいは気長に、あるいは待ち遠しく、待つことも含まれると思うのです。温まり具合や、味の温度変化など、酒をちょっとすすって確認したり、あるいは、友達との会話を楽しんだりしながら、いや、何をするにしても、こういうのを待つ時間自体が楽しいものです。こういう風にするのが、私にとっての、一番楽しいお燗の方法なのです。

ちょうど手ごろな卓上電気コンロがなく、また、炬燵みたいなところに座ったまま、燗をつけるのに何かいいものはないかと、考え中です。でも、とりあえず以下のような条件に合致するアイテムが欲しいところです。

1. 酒は直火ではなく湯煎で温める
2. 器具はテーブルの上に置けて、そこで使用可能(二本目以降をつけるとき、キッチンの電子レンジやガスレンジのところまでいちいち行かなくて済む)
3. ちろりなど使わずに、徳利に酒を入れてそのまま温める方式

こういう条件に合う何かよさそうな器具を探そうとは思っています。でも、今のところ、小型の電気ポット以下のビデオのようにしてお燗をしています。


ブログランキング
いつもクリックありがとうございます⇒にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ

東京地酒マップ
東京地酒マップは、東京の蔵元や東京の地酒を売っているお店を紹介するための地図です。
東京地酒(複数の蔵元、各蔵元複数の種類)を置いてある酒屋さん、またそんな酒屋さんをご存知の方、どうぞ情報をお寄せくださいませ。

英語のブログで情報発信してみませんか?
たとえばこのブログの英語版は以下のサイトにあります。
SAKE, KIMONO, and TABI
詳しくは、「ある翻訳」のサイトをご覧くださいませ。

2010年3月2日火曜日

赤い「サワガニ」をゲットせよ!

先週の土曜日は、仲間と御嶽駅近くにある河鹿園で昼食を食べた。その後多摩川沿いの遊歩道を散策する。

小雨が降ったり止んだりの天気であったが、それほど歩きにくいということもなかった。山間部で気温も低い地域なので、梅の花はこれから本格的に咲くようだ。しっとりした雨は、春の風情であり、空気もこの時季らしい不透明な印象を帯びている。微かな温かさを風に感じながら川沿いを歩く。立木の木膚もところどころ雨に濡れ、何やら艶めかしい感じさえする。


この遊歩道沿いには、ときおり観光客目当ての喫茶点や、休み処などがあり、多摩川の流れを見下ろしながら休憩するには、どこも魅力的に思える。しかし、この辺を散策した場合、たいてい寄る場所と言えば小澤酒造直営の澤乃井園である。

ゆるゆると歩いていくうちに、いつの間にかその澤乃井園に到着。この日は、雨模様のせいか、訪問客はまばら。


いつものように澤乃井園の唎き酒処で、亀口、彩は、蒼天生などを飲む。ここでは、小澤酒造の銘柄を常時10種類くらい有料試飲できる。有料と言っても一杯200~500円。そして、この値段には唎き猪口代として100円が含まれる。だから、二杯目からは100~400円になる。大吟醸「梵」が一杯400円で飲めてしまうのだ(猪口は五勺入る)。しかも、この唎き猪口は、持ち帰って次回に持参すれば、最初から100円安くなる。

それで、奥多摩方面に遊びに行き、帰りに澤乃井園に寄りそうな場合、澤乃井のサワガニ猪口を忘れずに持参するのがよい。でも、実際は、忘れることが多い。結果、やたらとサワガニ猪口が家の戸棚に並ぶようになる。

ところで、この日の唎き酒処では、赤いサワガニの唎き猪口を発見!


この赤いサワガニ猪口は、非売品なのだそうだ。で、これをゲットするには、従来の青いサワガニ猪口を10個集めて持って行けば、交換してくれるそうだ。澤乃井園が唎き猪口のリサイクルを促すために始めたということらしいが、リサイクルする前に、私はあと5個溜めないと10個にならない。これからも澤乃井園に通って10個溜めなけりゃならん(~o~)。


ブログランキング
いつもクリックありがとうございます⇒にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ

東京地酒マップ
東京地酒マップは、東京の蔵元や東京の地酒を売っているお店を紹介するための地図です。
東京地酒(複数の蔵元、各蔵元複数の種類)を置いてある酒屋さん、またそんな酒屋さんをご存知の方、どうぞ情報をお寄せくださいませ。

英語のブログで情報発信してみませんか?
たとえばこのブログの英語版は以下のサイトにあります。
SAKE, KIMONO, and TABI
詳しくは、「ある翻訳」のサイトをご覧くださいませ。