2011年4月23日土曜日

岩手紫波の酒、月の輪

東日本大震災では、被害を受けた蔵元さんも多い。もう、少し前のことになるが、全国的に花見を自粛しようというムードが高まっていた。花見を自粛されると、清酒製造業者として清酒の消費も落ち込むわけで、日本の経済の動きにも影響が出て来る。

そんな中で、動画サイトには皆さんもご存知のいくつかの動画が登場した。そう、あの岩手の蔵元さん達の、花見を自粛しないで、どうぞ酒を飲んでくださいという趣旨のビデオ。



被災地に家族や親類がいる人たちにとっては、とても花見などする気分にはならないだろうから、一概に「自粛ムードはけしからん」ということでもないだろう。自粛するかどうか、あるいはやるとしてもどの程度の盛大さでやるかなどは、それぞれの個人がいろいろ考えて判断することだと思う。

先日は、酒屋さんで東北応援フェアみたいなことをやっていて、浦霞、月の輪など、東北の酒が棚に陳列されていた。それで、たまたま月の輪があったので買って来た。



この純米酒。飲んだ瞬間、黄金色の稲穂が波打つ広大な田圃の情景が思い浮んだ。それほど芳醇な甘みを感じ、と同時に唾液がジュワ~っと出るような純米酒らしい酸味がある。

昔の日本酒というのは、飲んだことがないからどんな味か判らないけど、きっと昔の日本酒はこんな感じだったのかなと、何の根拠もなく思うのであった。


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2011年4月8日金曜日

羽村の堰の桜

昨日は、家に一日中閉じこもって仕事をしているには、あまりにも誘惑的な天気であった。つまり、暖かくて、よく晴れていて、絶好の花見日和であったのだ。

それで、冷蔵庫のあった喜正の生酒「吟醸しろやま桜」(野崎酒造)の瓶を持って、羽村の堰に花見に出かけた。

震災後、日本中に自粛ムードが広がったために、例年なら普通に見られた、桜の下にシートを広げて大騒ぎするような酒盛り風景はまったく見られない。過度の自粛は国内の経済活動を鈍らせ、日本復興に向けてのブレーキになるという意見がある。まぁ、それはその通りなのだろう。しかし、実際、こういう風に静かに花見が出来るのは、私にとってはちょっとうれしい気分である。

花見の後にゴミの山が残るというような、花見のあり方というものを、この機会に考え直すのもいいかもしれない。

さて、本日飲んだ「吟醸しろやま桜」であるが、あきる野市の野崎酒造という蔵元が醸すお酒だ。ここの蔵の酒は、同市とその周辺地域以外では、入手が困難であり、全国的な知名度はないがなかなか美味い酒だと思う。まだアルコールが旨味になじんでいない感じだが、熟成が進めば旨くなるはずである。




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