2011年10月27日木曜日

「一番汲み」と「しぼりたて」で「一番搾り」なのだ

10時には、澤乃井園に到着。雨が少し降っている。
今日、10月22日は、澤乃井の蔵元である小澤酒造株式会社で、蔵開きのイベントが行われたのだ。

澤乃井園の休憩所には、Harryさんご一行様がすでに到着して、澤乃井のビール、サワビーか何を飲まれている様子。

しかし、これから、知り合いが来るはずなので、場所取りもかねて、隣の空いているテーブルに、ひとりで座る。
燗酒とおでんを買ってきて、軽くウォーミングアップを開始した。



やや、肌寒く、燗酒が辛くて美味いのだ。

しばらくすると、休憩所も混雑してきた。家族でやって来たらしい人たちが、相席していいかと聞く。混雑しているのだから、お互い譲り合って楽しく飲みたいものだ。そこで、どうぞどうぞと勧める。この三鷹からやってきたという人たちは、多摩川がきれいですねと感激していた(実際は雨で濁っている)。「天気がいいと、水も澄んでもっときれいですよ」と言うと、濁っていても、これはこれでなかなかきれいですと、その家族の娘さんらしき方が言った。

なるほど、なかなか自然を愛する心をお持ちの方なのだな~と感動した。

しばらくすると、知り合いの女の子たちやら、その友達やらがたくさん来た。それから、河辺に住んでいるという、今年の正月に、澤乃井で知り合った人も合流。これで、われわれは5人になり、われわれのテーブルは先ほどの家族の方もおり、かなり賑やかになった。ちょっと窮屈だが、大勢で飲むのは楽しいね。

ところで、なぜか、この頃から、雨が強さを増してきた(いったい、誰のせいなのか?)。



その後も、知り合いの方やら、私は知らないけど、向こうは私を動画やブログなどで見て知っているという方が来たりする一方、途中で、早く帰る人などもいたりするものの、我らのテーブルは相変わらず賑やかだ。

今年の蔵開きも人が大勢来ている。こんなに雨が降っているのに、みんなよく来るよね。もっとも、澤乃井園や、朱とんぼで、ずっと酒を飲んでいるなら、雨が降ってももたいした影響もないしね。

この日は、皆で、「しぼりたて」と「一番汲み」を飲んでいた。皆さん、一番汲みが美味いと言うけれど、私には、しぼりたての口当たりがいいです。しかし、酔っ払ってくると、どれがどれだか分からなくなるのが世の常というもので、いつのまにか「一番しぼり」と呼んでいるいちべーがおった。ビールじゃあるまいしのぉ~。



やや!蔵開きの記事を書いているつもりが、これじゃ、普通の酒飲み会の記事と変わらないじゃないか?
(続く)


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2011年10月9日日曜日

東京地酒列車

JR立川駅から南北方向に伸びる多摩モノレール。北短の上北台駅から、南の多摩センター駅まで乗っても約36分という短い路線である。10月1日には、このモノレールを貸切にして「東京地酒列車2011秋号」というイベントがあって、これに参加した。

このイベントに申し込むと、イベント当日、多摩モノレールが自由に乗り降りできる優待券がついてくる。それで、せっかくなので、集合場所である上北台に行く前に、多摩動物公園に行くことにする。

そして、多摩動物公園は、10月1日が都民の日でもあり、無料で開放しているのだ。

今回、特に注目なのは、キングチーターの「ナデシコ」だ。普通チーターの模様は斑模様だが、まれに背中の斑模様が縞状に繋がった柄の個体が生まれる場合があり、こういう個体をキングチーターと呼んでいるようだ。このキングチーターのナデシコちゃんは6月に誕生して、7月末から一般公開されている。

チーターに限らず、動物の子供はかわいらしいものだ。



さて、キングチーターを見た後は、いよいよ、東京地酒列車に乗る。出発駅の上北台で、受付を済ませ、列車に乗り、指定された席に着く。普通の通勤列車のように、窓を背に長いシートになっている。シートの間にテーブルが運び込まれ、その上にずらっと並んだ東京の地酒たち。

地酒列車は上北台駅を出発して、多摩センター駅まで行き、そこで折り返して、立川北駅に到着すると解散である。上北台から多摩センターの所要時間が36分で、多摩センターで折り返して、解散場所の立川北駅まで乗っても全部で50分くらいだろう。こんな、短い間に酒を飲んでも、今一盛り上がりに欠けるのではないかと最初は危惧していた。

実は、この列車は、多摩センターで55分間停車する。この停車中に、多満自慢の石川社長のハーモニカを聴くもよし、停車中の列車の中で酒を飲み続けるもよいのだ。これは、けっこう楽しかった。停車しているため、席を移動したり他の車両に行って違う酒を飲んだりすることも出来た。同乗した人たちと、一緒になってワイワイガヤガヤ、楽しく飲んだくれることができた。また、列車走行中に、車内を消灯し、街の夜景を眺めるなんているオツな趣向も用意されていた。真っ暗なモノレールの車内から見下ろす夜景は、普通は体験できないだろう。

というわけで、本日は、東京地酒列車は予想以上に楽しいということが判明したのであった。




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2011年10月2日日曜日

猿橋を見ると五橋が飲みたくなるという話

平成23年9月9日。各地に被害をもたらした台風12号の影響による大雨は、普段は澄んだ流れであろう桂川を灰褐色に濁った奔流に変えていた。流れは峡谷の切り立った崖に轟いている。その上方に、なにやら手の込んだ構造物が、晴れ渡った空を背景にして、両岸の崖を繋いでいる。日本三大奇橋の一つと言われる猿橋である。



猿橋は、山梨県大月市を流れる桂川に掛かる、構造的には刎橋という橋らしい。すなわち、岸の岩盤に穴を穿ち、そこに刎ね木を斜めに差込む。その、中空に突き出た刎ね木の上にさらに、別の刎ね木を重ねて、下の刎ね木よりも幾分長く突き出す。これを何本も重ねると、だんだんと中空に向けて重ねられた刎ね木が遠くに伸びていく。両岸で同じように作業をすれば、終いには、双方の刎ね木が接するほどになるので、これを足場にして上部構造を構築し、橋を構成するのである。

木造の美しい橋であり、刎ね木や桁を雨から守るために、それぞれの刎ね木や桁の必要な場所に小さな屋根が設けられているが、その様子が、なんとも手の込んだ豪華な感じであると同時にかわいらしくもある。

ところで、日本三大奇橋、猿橋以外の残り二つは何かという疑問が生じる。調べてみると、一つは山口県岩国市の錦帯橋、あとの一つは、栃木県日光市の神橋であるとか、徳島県西祖谷山村のかずら橋であるとか、諸説がありよく判らない。

しかし、少なくとも錦帯橋が三大奇橋に数えられていることは確かなようだ。錦川に帯のように掛かる橋だから、錦帯橋ということか。四つの橋脚に、三つのアーチ状の橋が掛かり、さらに両端の橋脚と岸を、やや反りの少ない橋が繋ぎ、都合、五連の橋となっている。写真やテレビなどの映像を見ただけで、実物はまだ見たことがないが、いつか実際にこの目で見てみたいものだ。

そう言えば、山口県岩国市の地酒「五橋」の銘柄は、この五連の錦帯橋に因んだものらしい。

などと、いろいろ考えたり調べたりしていたら、なんだが五橋が飲みたくなる。そうだ、あの優美な錦帯橋の姿を思い描きながら、五橋という麗しき酒を飲もう。ああ、燕を相手に剣の修行をする小次郎の姿が心に浮かぶな~(錦帯橋が出来たのは小次郎の没後らしいが、そんなことはこの際どうでもよいのだ)。

さっそく、近くの酒屋さんで買ってきたのがこれだ。



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