猿橋は、山梨県大月市を流れる桂川に掛かる、構造的には刎橋という橋らしい。すなわち、岸の岩盤に穴を穿ち、そこに刎ね木を斜めに差込む。その、中空に突き出た刎ね木の上にさらに、別の刎ね木を重ねて、下の刎ね木よりも幾分長く突き出す。これを何本も重ねると、だんだんと中空に向けて重ねられた刎ね木が遠くに伸びていく。両岸で同じように作業をすれば、終いには、双方の刎ね木が接するほどになるので、これを足場にして上部構造を構築し、橋を構成するのである。
木造の美しい橋であり、刎ね木や桁を雨から守るために、それぞれの刎ね木や桁の必要な場所に小さな屋根が設けられているが、その様子が、なんとも手の込んだ豪華な感じであると同時にかわいらしくもある。
ところで、日本三大奇橋、猿橋以外の残り二つは何かという疑問が生じる。調べてみると、一つは山口県岩国市の錦帯橋、あとの一つは、栃木県日光市の神橋であるとか、徳島県西祖谷山村のかずら橋であるとか、諸説がありよく判らない。
しかし、少なくとも錦帯橋が三大奇橋に数えられていることは確かなようだ。錦川に帯のように掛かる橋だから、錦帯橋ということか。四つの橋脚に、三つのアーチ状の橋が掛かり、さらに両端の橋脚と岸を、やや反りの少ない橋が繋ぎ、都合、五連の橋となっている。写真やテレビなどの映像を見ただけで、実物はまだ見たことがないが、いつか実際にこの目で見てみたいものだ。
そう言えば、山口県岩国市の地酒「五橋」の銘柄は、この五連の錦帯橋に因んだものらしい。
などと、いろいろ考えたり調べたりしていたら、なんだが五橋が飲みたくなる。そうだ、あの優美な錦帯橋の姿を思い描きながら、五橋という麗しき酒を飲もう。ああ、燕を相手に剣の修行をする小次郎の姿が心に浮かぶな~(錦帯橋が出来たのは小次郎の没後らしいが、そんなことはこの際どうでもよいのだ)。
さっそく、近くの酒屋さんで買ってきたのがこれだ。
ブログランキング
いつもクリックありがとうございます⇒
東京地酒マップ
東京地酒マップは、東京の蔵元や東京の地酒を売っているお店を紹介するための地図です。東京地酒(複数の蔵元、各蔵元複数の種類)を置いてある酒屋さん、またそんな酒屋さんをご存知の方、どうぞ情報をお寄せくださいませ。
英語のブログで情報発信してみませんか?
たとえばこのブログの英語版は以下のサイトにあります。
⇒ SAKE, KIMONO, and TABI
詳しくは、「ある翻訳」のサイトをご覧くださいませ。
0 件のコメント:
コメントを投稿