2012年5月29日火曜日

金魚も「美味シイ」と喜ぶ澤乃井「夏の純米酒」


少し前に、福島屋系列のファンタスに行くと、澤乃井「夏の純米酒」というのが、酒売り場にダンボールのケースごと置かれていた。薄ピンク色の瓶に、ちょっと変わったデザインのラベルが貼られている。


澤乃井と言えば、例年、この時季には「さわ音」と「涼し酒」というアルコール度低めの、やや酸味のきいた純米酒を出してくる。前者が生酒で、後者は生詰め酒だ。それで、この「夏の純米酒」もアルコール度が1314度と低めなので、中身は、「さわ音」あるいは「涼し酒」を火入れしたものだろうと、勝手に想像していた。

ところで、日曜日には、「多摩げた食の祭典--大多摩B級グルメ」というイベントが、あきる野市の東京サマーランドファミリーパークの駐車場で開催された。これは、東京の多摩地区の市町村と山梨県の丹波山村と小菅村を合わせた地域から、それぞれの地域のB級グルメ食が出品され、どれが一番良いか、人気投票を行なうというものだ。それで、私も、仲間たち数人と一緒に出かけてきたのであるが、そこの東京都酒造組合西多摩支部のブースでも、この「夏の純米酒」が売られていた。

仲間の一人が、会場でその酒を購入し、皆に振舞ってくれた。そして、一口飲んで「おや?」と思った。

ほのかな香りと、柔らかな酸味が相俟って、木苺のような、ちょっと珍しい印象を受けた。口当たりも甘い印象だったが、これは冷やすと旨いかな。確かに、ラベルに描かれた金魚も盃を片手(片ヒレ?)に「冷ヤシテ飲ムト美味シイヨ」と言っているな。

これは、ちょっとおもしろい酒をみつけたなと思ったので、私も帰る時に、酒造組合ブースに寄って一本買ったのだ。



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2012年5月22日火曜日

今日は櫻正宗を燗してみよう


最近、櫻正宗が近くのスーパーの売り棚に並んでいるのを見かけた。




この酒は、たしか江戸東京たてもの園内にある、「鍵屋」で飲んだ記憶がある。それで、以前のブログ記事、『昔居酒屋「鍵屋」で飲む』を見ると、やはり、あのとき飲んでいたようだ。




あの「鍵屋」、普段は建物自体を展示品として公開しているだけだが、あの時は、特別に「居酒屋として営業」していて、500円で、櫻正宗の燗酒が飲めた。あまりに旨かったので、一緒に行った人たちとずっと其処に居座って飲んでいたのだが、狭いカウンターが一杯になってしまい、店の外で恨めしそうに中を覘く人もちらほら出てきたので少し気を利かせて店を出た。しかし、しばらくして、またその店に戻って中を覘くと、カウンター席が空いていたので、再度入店して飲んだのであった。

つまり、それほど、この櫻正宗の燗が魅力的であったのだ。ちなみに、一緒に行った人たちの中には、豊島屋酒造の杜氏さんなどもおり、それなりに酒が好きな人たちなので、櫻正宗の燗が旨いというのは、いちべーの偏向的な嗜好が導いた結論ではなく、一般的に言っても旨い酒ということになるのだろう。

それで、この酒を久しぶりに見つけたので、もう一度、あの燗酒を飲んでみようかと思い、一本買ってきたのだ。

燗酒にするときは、私は、たいてい燗銅壺に炭火を入れて、卓上で燗をつけながらゆっくり飲むのだ。しかし、もう、半分くらい飲んでしまったが、ついつい燗銅壺を用意するのが面倒で、まだ燗で飲んでいない。面倒くさいなら電子レンジで燗をすれば簡単ではないかと言う意見もあるかもしれないが、一種のこだわりというやつで、燗酒には燗銅壺を使うのがいいと思っている。


今日当たり、肌寒いので燗銅壺を使ってみようか。

ちなみに、櫻正宗は、この蔵の六代目当主・山邑太左衛門が「宮水」を発見したことで有名で、純米吟醸の櫻正宗金稀は、皇室御用達のお酒で、春の園遊会で出されるようだ。




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2012年5月15日火曜日

白壁に泥の香り馨しき白百合


最近、いちべーは、時々、福生の石川屋という居酒屋に出没する。全席カウンターで常連客も多く、居心地がよいのだ。

本格焼酎や泡盛の品揃えが豊富な店であるが、日本酒もそこそこの数、置いてある。

数日前に、この店で、松竹梅白壁蔵の生酛純米(大手の酒のわりには、手作り感のある味わいで、ちょっと気に入っている)を注文すると、お猪口に一杯だけ出てきた。これしか残ってなかったらしい。貴重な一杯、なんてまろやかな味わい!

これは別の日に撮影した白壁蔵生酛純米

次は、白壁蔵の山廃純米の方を注文。これは、酸味があり、山廃独特の複雑な味わいで、この手の酒を、「日本酒はあまり飲んだことがないの(´0ノ`*)」なんて言っている女の子に飲ませたら、きっとその子は、日本酒からしばらく、いや永遠に遠ざかるに違いない。しかし、私ほどの酒飲みになると、こういう味がたまらんのだな。

次に、注文したのが、佐久の花純米吟醸。やさしい吟醸香と、まるみのある飲み口で、たいへん上品で優雅なお酒。そばに座っているまさに「日本酒はあまり飲んだことがないの(´0ノ`*)」と言っていた女性に勧めると、びっくりした顔で「これは、危険な味ですね。アルコールの感じがなくて、すいすい飲めちゃう」と、たいへん気に入ってくれたようだ。

「佐久の花純米吟醸だよ」、「佐久の花純米吟醸だよ」、「佐久の花純米吟醸だよ」と三回くらい教えておいたので、きっとどこかで、再びこの酒を見かけたら飲んでくれることだろう。どうやら日本酒ファンを一人増やすことに成功したみたいだ。

さて、佐久の花も、あっと言う間に飲んでしまったので、次にばくれんの辛口?超辛口?を注文。これも、うまいうまいといいつつ、あっと言う間になっちゃったよ。

次に、何を飲もうかと思ったが、この日は、すでに家でビールを飲んでいたんだ、やばい!この時点で三合飲んだし、ちょっと酔いが回ってきたので、そろそろやめようかと思ったのだが、やっぱ、もう少しということで、すこし軽めの泡盛トニックというのを注文してみた(この時点で泡盛トニックという判断は正しかったのか、日本酒を一合追加でよかったのではないかなど疑問の残る注文行動)。

ずいぶん匂いが強いなと思い、お店のおねえさんに「ねぇ、この中に入っている焼酎はなんて名なの?」と聞くと、「いちべーさん、だから、泡盛トニックって言っているじゃないですか」と突っ込まれる始末。そろそろ、いちべーの脳の働きが怪しくなってきた。

お店の人と、残波という泡盛は、香もいいし飲みやすいというような話をし、では、香がきつくて飲みにくい泡盛ってどんなのがありますかね。なんて聞いたら、「白百合って言うのは、泥みたいな匂いだという人もいます」といいつつ、お店のおにぃさんが、いちべーの酔っ払った脳に追い討ちをかけるように、お猪口に一杯サービスしてくれた。

「ん、これのどこが泥の匂いなのか?ハードボイルドな味わいが好きないちべーには、この泡盛はむしろお薦めじゃねえか?」と思った次第。ということで、「次回は、本格的にこの泡盛を飲んでみます」という言葉を残して、石川屋を後にしたのであった。


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2012年5月6日日曜日

川越で鏡山を買って帰る、満足である


小江戸川越春祭というのを、川越でやっていて、山車の展示などあるそうなので、5月の4日に出かけてみた。

12時に本川越駅で、着物仲間と待ち合わせ、風鈴で、川越の地酒「鏡山」を飲みながら、食事でもしようかと考えた。一人が風鈴に電話をすると、予約で一杯であった。やはり、祭りの時は無理か。

商店街の中に、鮨屋を見つけて入ってみるが、COEDOビールも、鏡山もなかったので、酒は一切注文せず鮨だけ食って店を出る。店を出ると表は、ぱらぱらと雨が降っていた。クレアモールの商店街の道にそって北上すると、旧鏡山酒造跡地に出来た商業施設である蔵里(くらり)の隣に、家光の山車が展示されていた。

蔵里の建物の中に入り、お土産に、芋恋という、薩摩芋とアンコが入った饅頭のようなものを買い、その後、立ち飲みバーで、COEDOビールと鏡山の試飲。

やはり、川越に来た以上は、COEDOビールと鏡山は必ず飲まなければいけない。COEDOビールは、シロを飲む。これは、小麦ビールで、ヴァイツェンみたいなものか。それから、お目当ての鏡山。同行のKさんは、雄町の特別純米無濾過生原酒、Sさんは、斗瓶取り大吟醸無濾過生原酒雫酒、私は山田錦の純米吟醸無濾過生原酒を注文。

大吟醸はミルクのような風味があるとてもきれいな味、私の山田の純米吟醸は、うすにごりで、ちょっと苦い感じがするのは、山田錦の特徴なのか?Sさんは、大吟醸が気に入ったようだが、私とKさんは、雄町が美味いという結論に達した。

蔵里を出ると、まだ雨が降っており、なかなか止みそうにない。しばらく歩くが、結局、シマノコーヒー大正館という喫茶店で、雨が止むのを待ちながらコーヒーを飲む。私の注文したマンデリンは、色が薄めであったが、豆のコクが出ていて、想像以上に美味かった。少し話し込んでいると、表はだいぶ小降りになってきたようだ。

そこで、店を出たのだが、その途端に、雨がまた強くなった。どうもこの日は、天気に恵まれていない。

いやいや、それでもこの日は、備前雄町特別純米無濾過生原酒という、抜群に美味い酒に巡り会えて、土産に一本買って帰ることが出来たので、たいへん満足なのだ。





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