2010年1月27日水曜日

自宅酒飲み会とアイスワイン


たまに、友達を自宅に招いて酒飲み会を開くといいですね。だいいち安上がりです。各自、好きなお酒や食べ物を少しずつ持ち寄って皆で楽しくやるのがいい。

自分の冷蔵庫にも、以前買っておいてまだ飲んでいない酒が、けっこう眠っています。そこで、今回は、これらの酒を皆さんに飲んでもらおうかと思って、友達を招いたのでした。さらに、生酒も欲しいと思ったので、2本の生酒も買ってきて手持ちの酒に追加しました。

参加者は、私と他に女性が四人。特に女性だけに声を掛けたわけではなく、男女の区別なく酒飲みの仲間に声を掛けたわけですが、どういうわけか、この日は四人の女性に囲まれて酒が飲めることになりました。

女性が多い宴会は、しかし、賑やかでいいですね。あまりに賑やかで、こちらが会話に参加する隙もないくらいです(笑

さて、お酒の方は、私が次の写真のものを用意しました。これに加え、ひとりの方が澤乃井の純米吟醸古酒を持って来てくださった。


上の写真に、アイスワインのビンがあるのが見えますか?左から2番目のビンです。これは、カナダの酒飲み友達が、昨年日本に遊びに来た時にお土産として持って来てくれたものです。

このアイスワインを、小さなグラスに注いで乾杯。厳冬期に凍結と解凍を繰り返すことで糖分を凝縮させた葡萄、その葡萄から搾った果汁で造ったこのワインは、甘みが強いですが、同時に葡萄の酸味が効いていて、ちょっと梅酒を思わせるような味わいでした。

清酒でもワインでも、丁寧につくられたお酒はおいしいです。貴重な一杯、ありがたく頂きました。


アイスワインの他には、以下のようなお酒をいただきました。

武甲酒造、神秘の紅酒:古代米を使った、やや紫色がかった酒。概して辛口の酒が多い武甲酒造ですが、これはやや甘口。

嘉泉の金箔入りの純米酒:昨年の正月の売れ残りが安売りされていたのを買ってきたのですが、嘉泉らしい辛口の純米です。金箔が入っているかどうかは、味には関係ないですね。

臥龍梅、純米吟醸生原酒:予想通り人気がありました。ただ、個人的には、もうちょっと、生酒としての力強さが欲しいです。ちょっと上品すぎるのかも知れません。

庭のうぐいす特別純米:福岡で買ってきたお土産です。この辺までくると、かなり酔ってきて、記憶もいい加減になってきますが、米の味がしっかり出た旨い純米酒です。

澤乃井の純米吟醸古酒、2000年醸造:10年ものの古酒。山吹色をして豊かな熟成香があります。燗をしたらさらにまろやかさがアップ。

喜正、本醸造しぼりたて生酒:この生命感に満ちた力強い味わいを出せる蔵は、そんなに多くないと思います。

豊島屋酒造の貴醸酒:バニラのアイスクリームにかけて食べてみました。ちょっとほろ苦感があり旨い!

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2010年1月12日火曜日

唎き酒の練習

昨年暮れから、毎晩酒を飲んでいました。ちょっとしか飲まない日もありましたが、とにかく飲んでいました。身体によくないです。それで、本日は飲まないことにしました。

しかし、ここで、「今日はお酒をぜんぜん飲みませんでした」というブログ記事を書くわけにもまいりません。何しろ、このブログのテーマは、「酒・着物・旅」なので。

そこで、年末にやった5点マッチングによる唎き酒の練習について書くことにします。

実は、3月に新潟で「新潟清酒達人検定」というのがあり、今回、「金の達人」の検定を受ける予定です。そして、あらかじめ提出する小論文と当日に行われる唎き酒で審査されるのです。そこで、唎き酒の練習をしておこうかと思ったのでした。


まず、唎き酒用の酒ですが、180ml入りの酒を5種類買ってきました。五橋、大七、小鼓、七冠馬、春鹿です。

しかし、これらは、すべて純米か特別純米の火入れ酒で、区別がなかなかむずかしい。結局、5本のうち、あたったのは、小鼓と七冠馬だけでした。

ちょっと悔しいので、おさらいの意味で、二日ほどおいて、もう一度、冷静に味を確認してみました。

春鹿 超辛口 純米酒 58%
辛口ですが、ソフトでさらっとして飲みやすい感じです。

七冠馬 特別純米 55%
辛口かつ濃醇なタイプ、キレがいいです。

大七 純米酒 69%(扁平精米)
円みのある味わいですが、生酛らしく、酸度が高いです。

五橋 純米酒 60%
渋み、甘み、辛みなどが程良く調和し、円みのあるすっきりした味わい。ほのかな上立ち香があります。

小鼓 特別純米 65%
辛口でキレもいい、微かに龍角散のような匂いがします。

二回やると、さすがに良く判ってきます。


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2010年1月3日日曜日

宇寿桜、恋桜の蔵を探して

國府田宏行氏の著作「東京の地酒」を読むと、東京都には、18場の酒蔵があると書いてあります。それぞれの酒蔵について、その歴史や銘柄、酒の特徴などの解説が掲載されており、酒好きにとっては、たいへん興味深い読み物です。この本が発行されたのが、昭和56年(1981年)となっていますので、もうだいぶ昔の話で、現在では東京都の酒蔵も12場に減っています。日本酒の日本国内における消費量は、年々減少しており、その中で毎年いくつかの酒蔵が姿を消していくという現実は、実に寂しいものですね。

上記の書籍に掲載されている酒蔵で、もう現在は廃業してしまった酒蔵に五十嵐酒造株式会社というのがあります。宇寿桜とか恋桜などの銘柄の酒を造っていたとのこと。そこの仕込み水は、いわゆる軟水にも拘わらず、この水で酒を造るといい酒が出来たということです。国税庁の鑑定官が「宝の水」と言ったとか。

青梅市大門で操業していたと書かれていましたが、そこなら家からも近くだし、ひょっとして、現地に行けば何か残っているかも知れない、あるいは仕込み水の井戸でも残っているかも、などと思い立ち出かけてみました。

JR河辺駅から北に向かって歩き、青梅街道を横切り、さらに都道63号線の交差点まで歩きます。ここには、関東の古刹、塩船観音寺の看板が出ています。大門という地名は、このお寺の門があった場所とのことです。


大門の地区に向かうには、本来は、この交差点を右に曲がるのですが、すこし直進すると、段丘状の丘の上から低くなった土地を見下ろすような位置に出ます。この低いところを霞川という小さな川が流れており、左手には奥多摩の山々が見えます。このような段丘の途中には、よく泉が湧いたりしますので、酒蔵の立地条件としてもこういう地形はよさそうな気がしませんか?

さて、さっきの63号線の交差点まで戻り、東に進んで行きます。400メートルくらい行くと野上二丁目というY字に分岐する交差点に着きますが、ここは左の道を進みます。


しばらく行くと大門という交差点がありました。この交差点を左折してしばらく行くと、大門図書館の看板が見えます。図書館で青梅市の歴史資料を当たれば、五十嵐酒造のこともわかるかも知れませんが、あいにく当日は、1月2日で図書館は正月の休み中でした。


さらに進むと、坂を下り、そして霞川を渡ります。酒蔵があったとすれば、仕込み水の調達上、この辺の可能性が高いかなと考えつつもさらに歩を進めます。


すると、霞川よりももっと小さな大門川というのがありました。どうも、この近辺が怪しい気がしますが、酒蔵の形跡(煙突とか、広い敷地の蔵造りの建物とか)が見当たりません。


この大門川も渡り、歩き続けて、ついには塩船観音寺まで来てしまいました。参道には出店が並んでいて、お正月らしい雰囲気です。


その後も、近辺をあっちこっち歩きまわりましたが、結局、先ほどの霞川や大門川周辺の坂のある当たりが、湧水の関係で酒蔵の立地条件に合いそうだと思いました。そこで、再度、そこまで戻ってみることにしました。ちょうど、その辺に蕎麦屋もあったので、そこで昼食を食べながら、店の人に聞けば何かわかるだろうとも考えたのでした。


ここで天婦羅蕎麦をいただき、店のおばちゃんに、「この付近にひょっとして昔酒蔵ありませんでした?」って聞いたところ、「ありましたよ。すぐそこに」と、あっさり教えてくれました。


大門川の畔の、慶友病院があるところに、酒蔵があったとのことでした。蔵元が、廃業後に、土地を病院側に貸したようです。そして、現在、蔵は跡形もなくなっているそうです。まあ、酒蔵があった場所がわかったからと言って、どうということもないのですが、なんとなく満足した一日でした。あちこち歩きまわったので、けっこう脚が疲れました。帰りに河辺駅前の、「河辺温泉梅の湯」で、脚の疲れを癒してから、家に向かいました。


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