2012年7月31日火曜日

地元の美味い酒を見つけるうれしさ



私は羽村市に住んでいるが、近くの福生市には多満自慢の石川酒造、嘉泉の田村酒造場、あきる野市には千代鶴の中村酒造、喜正の野崎酒造、青梅市には澤乃井の小澤酒造がある。また、埼玉県飯能市も比較的近く、こちらには天覧山を醸す五十嵐酒造がある。こういう酒蔵は、全国的に有名な蔵もそうでない蔵も、私にとっては地元の蔵であり、これらの蔵の酒は、地元の酒であり、地元の居酒屋や、他人にもらったりして飲む機会も多い。

それで、あの蔵の酒は辛口のさっぱりした傾向だとか、こちらの蔵は旨口の酒が多いとか、だいたいの蔵の傾向を掴んでいるつもりになっている。

ところがどっこい、酒というものは、実際に飲んでみるまでは判らないもので、たとえば、最近、近くの酒屋で見つけたこの「福酒」なんかには、衝撃を受けたのである。


この酒は、天覧山の五十嵐酒造が造っている酒だ。羽村市を拠点にビジネスを展開している食料品店の福島屋が、米作り(つがるロマン)を青森県の福士英雄さんに依頼し、酒造りを五十嵐酒造が行なっているというこだわりの酒だ。

五十嵐酒造の酒は、近隣の酒蔵の酒としては、評判がよく、私自身も、まあ、きりりとした辛口で悪くないなと思っていた程度だった。ところが、この福酒を一口飲んで、これは旨いとかなりな衝撃を受けてしまった。

味が濃くて、火入れの酒なのに、ちょっと生酒のような力強い風味、飲む人をワクワクさせる独特な風味があった。最初に四合瓶を一本購入したのだが、旨くてたちまち空になってしまったので、もう一度同じ店に行って、今度は一升瓶を買ってきたほどだ。

この酒を飲んで、酒の味は、世間の評価や、自分の先入観で判断してはダメだなと思った。それと、やはり地元の酒は、いろいろなのを飲んで試しておいた方がよい。地元にしか出回らないけど、すごく旨い酒がまだまだあるかも知れない。そんな酒を見つけて、密かに自分だけが知っているというのも、なんとなく楽しいものだしね。


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