2012年8月17日金曜日

福島屋さん主催の日本酒パーティー(山猿)


もう先月の話になってしまったが、福島屋(http://www.fukushimaya.net/index.html)さん主催の日本酒パーティーが羽村のプラザイン羽村にあるレストラン「四季菜」にて開催された。福島屋さんは、羽村を拠点とした食料品店で、有機野菜を始め有機食品や自然栽培食品などロハス系、自然派のこだわり食品を取り扱っている。日本酒に関しては、系列のファンタス羽村店では、マイナーな酒蔵さんの珍しいけど、旨いお酒を「発掘」してきて、店頭に並べていたりするので、ときどき酒売り場をうろつくのが楽しい。

この日本酒パーティーは、福島屋さんのスタッフで利き酒師の手塚氏が、夏に飲みたいおすすめの日本酒を5種選んで、これを飲み比べするというイベントであった。

それで、出てきたお酒は永山酒造合名会社(http://www.yamanosake.com/index.html)の「山猿」が5種である。 


以下に、これら5種の酒を飲んだ感想を記す。

① からくち本醸造
最初に出てきたのがこれ。日本晴というお米で造ったこのお酒は、一口含むと米の豊かな旨みが感じられ、とても好ましい印象。しっかりした旨みのある辛口は、飲んでいて楽しい。

② 特別純米酒 山廃仕込
爽やかな酸味は、山廃モト特有の乳酸由来のものだろうか。口の中がさっぱりする。手塚さんによれば、この手の酸味の酒は燗に向くという。穀良都(こくりょうみやこ)という酒米を使っている。

③ 純米酒 中硬水仕込
永山酒造でもっとも最近に出した酒で、11ヶ月熟成させた後に出荷している。やや山吹色をしたまろやかでしっかりした味わいの酒。

④ 特別純米酒
香りが上品で、また舌にそっと沁み込むようなやさしい甘み・旨みの酒で、バランスがたいへんよろしい。穀良都の酒

⑤ 純米吟醸
これは、山廃モトの酒であるが、上品でおだやかな味わいである。

永山酒造のこだわりの一つは、酒を加水せずに出荷するということらしい。ということは、原酒ということになり、常識的に考えれば出来上がる酒は1820%くらいのアルコール度になるはずだ。ところが、こちらの酒は、だいたい1516%のアルコール度である。これは、モロミ工程を途中で終わりにして、醗酵を意図的に止めてしまうのだという。

永山酒造は、米造りにも感心が高いようで、米作り農家で「山田錦」を手がける伊藤仁さんや、栽培の難しい復刻米の「穀良都」を作る三隅酒米グループの藤村憲彦さんといった農家さんから、高品質の酒米を得て山猿シリーズは造られている。

福島屋さん主催のパーティーは、今回初めて参加したが、四季菜の食事付きで会費2500円、時間は2時間であったが、酒は飲み放題状態で食事(バイキング方式)も美味しくて満足した。


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