2011年12月30日金曜日

動画で振り返る2011年(9月~12月)


9

奥多摩の峰という集落、過疎で人口が減り、お年寄りが多いといういわゆる限界集落である。そこの花入神社で行われる奉納獅子舞を見に行く。

私の車は奥多摩湖の北側の峰谷川に沿ってさかのぼり、向かって左側の山の斜面にある道に入っていく。かなりな急勾配である。830分ころに、峰の生活改善センターに到着。

標高760メートルの山の上。蕎麦の白い花が咲いて、赤トンボが飛び交う。

地区の古老にお話を伺った。もう、ここには、15世帯しか人が住んでいないとのこと。獅子舞を構成するには、「シシジュウロク」というように、16人の人員が必要。その16人よりも、世帯数が少ないので、一世帯で、一人以上の要員を出してもらう計算になるが、実際は、以前ここに住んでいた人が、この日だけは、戻ってきて獅子舞奉納に参加するらしい。それでも笛を吹く要員が足らず、今では録音した笛に合わせて獅子舞を踊っているのだという。

この獅子舞は、今年はともかくも無事に行われたが、果たして来年も行われるのだろうかと思った。


10

日本酒の日である101日は、東京地酒列車というイベントに参加。

多摩モノレールの列車を借り切って、酒飲みイベントを行うものである。地酒列車は上北台駅を出発して、多摩センター駅まで行き、そこで折り返して、立川北駅に到着すると解散である。

乗車区間が短いので、普通に乗ればすぐに立川北駅について、イベントがあっという間に終わってしまいそうだが、実は、多摩センターで55分間停車する。この停車中に、多満自慢の石川社長のハーモニカを聴くもよし、停車中の列車の中で酒を飲み続けるもよしというイベントだ。

同乗した人たちと、一緒になってワイワイガヤガヤ、楽しく飲んだくれる。

途中、電車の電気を消して、街の夜景を電車から眺めるなんているオツな趣向も用意されていた。

というわけで、本日は、東京地酒列車は意外と楽しいということが判明したのであった。


11

青梅のとある場所で開催された、蕎麦打ち教室に参加。

会場は、バーベキューが出来る施設で、蕎麦を打ち終わったあとは、皆で、バーベキューを楽しむ。もちろん、お酒も。

私は、燗酒用に、自慢の燗銅壺を持参し、これで燗をつけて楽しむ。燗銅壺で、椎茸やその他の食材を炙って食べる。缶詰を温めて食べるのもなかなかオツである。

しかし、この「赤貝フォンデユ」、炙り椎茸を「極洋の赤貝味付」のたれにどっぷりとつけて食すのだが、かなり甘しょっぱすぎだ。


12

よみうりランドでやっている、ジュエルミネーションという電飾イベントを見に行く。いや、見に行くというより、飲みに行った。つまり、園内に設置されたジュエルホットダイニングというフードスタンドで飲むのだ。実は、そこの企画に、知り合いのきき酒師が一枚噛んでいて、その彼の独断と偏見により、5軒あるスタンドのうちの1軒が、すごいことになっている。地酒、その他のアルコール飲料類が充実しているだけでなく、つまみ類も、さすがに飲んだくれの、いや、SSI認定のきき酒師さんが企画しただけあり、とても遊園地のフードスタンドとは思えないほどだ。

いちべーが自分で選んだ今年の動画12本による、「動画で振り返る2011年」シリーズは以上です。ご覧いただきありがとうございました。なお、いちべー動画チャネルでは、他にも面白い動画がたくさんあるので、どうぞご覧ください。



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2011年12月27日火曜日

動画で振り返る2011年(5月~8月)

5
初夏である。日によっては、夏のような陽気になることがある。そんな春から夏に向かう季節の中、奥多摩の御岳渓谷を散策した。ああ、夏の川はきれいだなあ。



6
この月の2日には、民主党代議士会で、菅直人首相が辞任を表明した。それを受けて、民主党の多くが、提出された内閣不信任案に対して反対票を投じ、不信任案が否決。
菅首相は、退陣を仄めかした舌の根も乾かぬ翌日、あっさり続投を表明。こんなに国民をなめた首相も珍しい。あまりに頭に来たので、官邸に抗議のメールを出したくらいだ。この時ばかりは、鳩山前首相がとても良い人に見えた(と言ってももちろん「人の好い」という意味)。
そんな、むかつく事件で始まった6月だったが、こういうときは、何か古い建物でも見て落ち着きたい。まあ、菅首相のこのようなインチキ事件は別として、もともと予定していたことだが、かつて、白洲次郎、正子夫妻が住んでいたという古民家を訪れた。この建物は「武相荘」と言って町田にある。門をくぐったあたりに大きな柿木が植わっていて、よい雰囲気の庭である。母屋はりっぱな寄棟造りの茅葺民家である。骨董に造詣の深い正子婦人のテイストが活かされた内装や調度品などを見て楽しんだ。


7
この時季は、仲間と旅行したりすることが多いが、今年は、東日本大震災で大打撃を受けた東北地方、特に福島を応援しようという主旨で、会津へ旅する。
喜多方では、大和川酒造さんにて酒蔵見学。カスモチ原酒弥右衛門酒は、麹歩合が通常の倍程度まで高めた甘めのお酒。


8
この時季、東京都では、奥多摩、青梅、あきる野、埼玉県では秩父方面などの各地の神社で、ささら獅子舞がさかんに奉納される。今年は、ささら獅子舞マニアの間では有名な下名栗の獅子舞を見に行くことができた。
五穀豊穣、国家安寧、疫病退散などの祈りを込めて奉納される獅子舞であるので、今年のような国難の年こそしっかりと行うというのもひとつの考え方ではなかろうか。



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2011年12月25日日曜日

酒糟炙り焼きで一杯




燗銅壺で、板糟を炙りながら、越乃柏露の純米酒を燗にして飲む。

燗酒がうまくてたまらん。最近は、毎晩のように燗銅壺で燗しながら、つまみを炙って食うというスタイルが定着しつつある。

酒糟は、スーパーで売っていたありきたりのもの。こいつを、適当な大きさに割って焼き網の上で炙ると、じきに糟の焦げる香ばしい匂いがしてくる。餅が膨らむように、ぷっくり膨れたりする。

適度に焦げたら裏返し、両面に焦げ目がついたら、醤油をつけて、さらに軽く炙る。醤油の焦げる匂いに、舌の両脇あたりに、じわっとわいてくる唾。

そして、おもむろに、燗銅壺の湯から酒を出して盃に注げば、かすかに立ち上る白い湯気。

酒、酒糟、醤油、日本が世界に誇れる醗酵食品をいただき、身も心も強くなっていく気分だ。





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2011年12月22日木曜日

動画で振り返る2011年(1月~4月)

1月、新年早々、澤乃井園に行って福袋を買う。これで、今年もいい年になるだろうと思っていた。そりゃそうだ、3月にあの大震災が起ころうとは、この時には誰も思ってなかったのだ。



2月、小鳥と戯れていた。このシジュウカラ、前の年から餌付けをして、ここまで馴れるのに3ヶ月くらいかかった。ちなみに、このシジュウカラは、最後には、私の手のひらから餌をとって食べるまでになり、家の前の木に掛けた巣箱で雛を孵し育てたのだ。巣箱の中の記録ビデオも撮ったので、興味のある方は、私の動画チャネルでご覧ください。



3月、「にいがた酒の陣」の二日目に実施される「新潟清酒達人検定」という、いわゆるご当地検定を受けるべく、利き酒のトレーニングをしていた。この後、午後に例の東日本大震災が発生した。当然、酒の陣も達人検定も中止となった。



4月、例年なら、あちこちの櫻の名所で、花見という名のアウトドア宴会が開催される。しかし、今年は、大震災があまりにも甚大で悲惨な結果をもたらしたため、花見をするのを躊躇する人が多かった。今年の流行語大賞になるのではないかと思えるくらい、自粛という言葉が飛び交っていた。そんな中、東北の蔵元さんたちが、これではいかんと、日本人ならどうぞ花を愛でながら酒を楽しんで欲しいというメッセージをビデオにしてアップしてくれた。なんだか、逆に東北の人に励まされたような気がしたな。


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2011年12月16日金曜日

月蝕、燗酒



12月の寒い夜
ときおり鉄道のレールを電車が鳴らすのが聞こえ
道にはまだ車が行き交う
いつもと変わらない冬の夜なのだが
空の方では面白いことが始まるようだ
そう、今日は皆既月蝕の日なのだ
ひとつ、お月様の様子をビデオに収めてやろう
三脚を立て、カメラをほぼ真上にむけて固定してピントをあわせる
撮影のスイッチを入れて、あとは、空を仰ぐ
月の表面の暗い部分が少しずつ広がり、月の全体を覆うと
明るすぎないお月様のお顔は、いつもより別嬪さんに見えて
いつもより身近に感じられた
天のはるか彼方の月じゃなくて 天から降りてきて手の届きそうな月
気づくと、月がカメラの画面からはみ出しかけている
当たり前だが、月はゆっくりと西の方に動いていたんだ

さて、本当に寒い冬がやって来た。今年は例年より霜が早いみたいだし。 いやいや、寒い冬でも、いちべーにはあれがあるじゃないか!そう、身体の中から温めてくれるあれだよ。

本当にスグレモノだね。この冬も、たびたびお世話になることだろう。

これで、椎茸を炙って食べるのもいい。椎茸はドクター森でお馴染み森産業の「森XR1号」だ。

私にとって、2台目の燗銅壺であるが、1台目同様、たいへんよくできている。今度、飲み友を家に招いて、1号、2号のダブル燗銅壺パーティーを開催しようと思っている。

 


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2011年12月13日火曜日

9匹のリスが、枡酒を飲むと・・・


大河ドラマが最終回を迎え、今年の世相を表す漢字として「絆」が発表され、あちこちでイルミネーションイベントが開催され、テレビでは、紅白歌合戦の宣伝をやっている。つまりだ、今年も残りわずかとなったということだ。

この時期に、どこの蔵元で造っているのかよく判らないが、ちょっと面白いラベルの酒が、一部で出回っているようで、いちべーは運よくその酒を入手することに成功したのだ。


ラベルには「生原酒 本醸造 クリスマス酒」と印刷されている。なに?製造元は「いちべー酒造株式会社」だと?かなり怪しいな。赤と緑を基調にしたラベルにリスの絵がついている。リスは何か持っているようだ。何これ?枡酒かい?

なるほど、九匹のリスが枡酒を持っているのか?それで、ク・リス・マスザケというわけかい?駄洒落もたいがいにしやがれ~ってもんだ。

で、味は、どうかな?なんだか、菊水のふなぐち一番しぼり生原酒みたいな味がするな~。

実は、自分で作ったラベルを「菊水ふなぐち一番しぼり生原酒」の缶に巻きつけただけです。酒飲み仲間へのプレゼント用です。







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2011年12月9日金曜日

女性がジャガーさんなどに言及しつつ飲んでいる飲み屋

先日、とある方と手作りソーセージとビールのレストラン「ノイ・フランク」で食事。おいしいビールを飲みながら、バイス・ヴルストや、厚切りソーセージのグリルなどをつまみに、ビールがおいしい。ここのビールは、それぞれの専用グラスで出てくるので、これもまた楽しい。たとえば、パウエル・クワックのグラスって、化学実験で使いそうな器具に似ている。


さて、ビールの後は、やはり、なんとなく日本酒を飲もうということになった。

どこに行こうか?立川?じゃあ、青海かな?しかし、よく考えるとこの日は水曜日で青海は定休日。そこで、狸穴に行ってみた。

今回、久々に訪れた狸穴であったが、ゆっくりと好い酒を堪能することができた。本日同行の方も、狸穴が大いに気に入ったようだ。しかし、さすがに、ビールを相当飲んでいたので、残念ながら、今回は、一人あたり、二合程度を飲んだだけだった。



以下は、以前に作った動画だが、お店の雰囲気がわかると思う。

軽快な音楽が流れる、やや無機質かつ洒脱な印象の店内は、女性が、ローカルタレントのロック歌手ジャガーさんなどに言及しながら、酒を飲むのに相応しい雰囲気だ。人差し指を立てながら盃を持つのは、どうもこの人の癖なのだろうか。

この人が、仮に一人でこの店にやって来て酒を飲むなら、こんな雰囲気になるだろう。最後のため息がいいよね(笑


狸穴は、日本酒=赤提灯=おやじみたいな先入観を持っている女の子を連れて行くと、そういった先入観を払拭してくれる。そういう感じのお店でしょうか。

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2011年12月7日水曜日

着物で酒を飲むのがいいのかな--澤乃井の利き酒会

先週の土曜日、小澤酒造さんのイベントで、蔵守の会 きき酒会 「吟醸と熟成」に参加。14:00から、立川にある酒造組合のビルで行われた。

会は、第一部と第二部から構成され、第一部では、小澤酒造のスタッフの解説付きで、純米吟醸の、生、火入れ、原酒、にごり、熟成酒の飲み比べを行う。私も第一部から参加。


上記写真は、第一部で飲んだ酒で、利き酒用の酒として、下に示す5種類が並んだ。左から、

  純米吟醸蒼天 生
  純米吟醸蒼天 火入れ
  純米吟醸蒼天 原酒
  純米吟醸春ノ雪 ささにごり
  純米吟醸蔵守 2000年

である。このほかに、比較参考のため、奥多摩湧水仕込が出ていた。

スタッフの指示に従いながら、最初に、5種類の色を見て、次に5種類の香りを嗅いだ後、やっと実際に飲める。

以下、それぞれのお酒の感想。

純米吟醸蒼天 生
澤乃井の生酒は、全般的にややインパクトが弱い感じがするが、と言っても生独特の酵素が生きている感じは、飲んでいて楽しいな。

純米吟醸蒼天 火入れ
火入れは、ちょっとさっぱりして、酸味も感じられやすくなっている気がする。反面、飲みやすいとも言えるのだろう。

純米吟醸蒼天 原酒
原酒は、アルコール度が16度~17度と、原酒にしては低い感じ。個人的には、蒼天は火入れより原酒の方が旨みを感じる。あまり味覚が繊細じゃないいちべーは、どうしても濃い味の酒の方向を向いてしまうみたいだ。

純米吟醸春ノ雪 ささにごり
春ノ雪は、活性生酒。通常二月に出荷されるので、9ヶ月以上寝かされているはず。しかし、どうもあのピリピリする感じに邪魔されて、酒そのものの旨みが見えにくいという感じ。好みが分かれるところなのだろうが、私はどうもにごり系は苦手。よく振って半日くらい蓋を開けて炭酸を飛ばして飲んだら美味いのだろうか?

純米吟醸蔵守 2000年
蔵守は、11年熟成品。まろやかでうまいです。というか、最近、熟成香の中に、バニラのような甘い成分があることに気づき、熟成酒がけっこう好きになってきている。
今回は、熟成によって生ずる色や味わいは、アミノ・カルボニル反応によるものだということを、スタッフの方が説明してくれた。ひとつ勉強になった。

しかし、純米吟醸ばかり飲んだ後の、奥多摩湧水仕込も、実はなかなか捨てがたいと感じたいちべーであった。

こんな感じで第一部終了。


第二部では、第一部の酒に加え、他の澤乃井の酒(梵、純米大吟醸など)も提供されて、さらに楽しい。

特にお気に入りは、純米大吟醸。

以前、「水乃記憶」という純米大吟醸があったが、それの後継商品という位置づけ。中身は「水乃記憶」とほぼ同じだけど、ちょっと違うみたいな説明を受ける。

それで、このお酒は、口に含むと、とっても柔らかい感じで、穏やかな春の日差しとか、岸辺に打ち寄せる穏やかなさざ波みたいに、なんとも好もしい味わい。梵よりもむしろこっちが好きだ。

以前、澤乃井園で、小澤社長とたまたまご一緒したときに、水乃記憶の燗をご馳走になり、こんなに美味いのかと、ちょっと感動した。こちらの純米大吟醸も燗にすると美味いに違いないから、今度、機会があったらやってみようと思った。


ところで、本日の第一部参加者のうち、二名の方から「いちべーさんですよね?」と、お声を掛けていただいた。一人の方は、私のブログを読んでいる方で、もう一人の方は、以前に、田村酒造場で開催されたときに、ご一緒した方だった。

そして、このお二人から同様に「今日は着物じゃないんですか?」と言われてしまった。雨が降っていたので、着物を着てこなかったのだが、やはり着物を着ていると印象が残るのだろう。これからも、なるべく着物で目立つ格好で出没しますので、皆様、いちべーを見かけたら、どうぞ声など掛けてやってくださいまし。

下に貼り付けたのは、着物で酒を飲むいちべーの動画です。







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2011年12月4日日曜日

利き酒師のいる遊園地にて

よみうりランドのジュエルミネーションというイベント。言うまでもなく、電飾でチカチカと園内を装飾して、クリスマス気分の人たちを夜に集客して儲けようという、遊園地側の計略なのである。普段は、そんな計略においそれとは引っかからないいちべーであるが、12月のとある土曜日、あえてその罠にかかってみた。





実は、この遊園地には、ジュエルホットダイニングと銘打って、鉄道のコンテナ車を改良したような、フードスタンドが5店舗ほど設置されている。そこで、電飾を楽しみながらいろいろ飲み食いが出来るという趣向である。

それで、このジュエルホットダイニングの担当者というのが、私がしばしば一緒に酒を飲んでいるEさん。彼は、SSI認定の利き酒師でもあり、よみうりランドは、最近では「利き酒師のいる遊園地」と呼ばれているらしい。彼が担当するからには、これは相当に期待できると踏んだのだ。

それで、5店舗あるコンテナの中の、一番端にある店舗なのだが、ここだけ明らかに遊園地の雰囲気じゃないというか、なんかオーラが違うというか。なにしろ、日本酒のメニューが、獺祭、宝剣、王祿の渓、屋守、九平次、而今、雨後の月・・・・。燗酒も、大七純米生酛なんかが置いてあるのだ。まあ、早い話、Eさんの独断と偏見がストレートに反映されたメニューだろうか。おや、臥龍梅がない!と思ってEさんに聞くと、五百万石はあったのだが、誉富士と雄町か何かが入手出来なくて、それで今は置いていないとのことだ。とってもこだわる人ですね。とにかく、とても、遊園地の売店で販売しているメニューとは思えない。Eさんの暴走振り、いや、この企画にかける並々ならぬ意気込みがひしひしと伝わってきた。

つまみに、モツ煮を頼んだのだが、これが、柔らくていい塩梅に煮えているし、特に、Eさんお奨めは、「おおまさり」という品種の茹落花生で、これがたいへん大粒でコクのあるものだ。ビールに合いそうだ。そうビールと言えば、地ビールの箕面ビール、サンクトガーレン、多摩の恵等々も置いてある。ワイン、カクテル、ウイスキー、焼酎、泡盛などのメニューも、まったく手を抜いていないぞ!

そして、さすがに酒飲みの立場を理解しているEさんだなと思ったのは、コンテナの近くに、この企画だけのために、普段は設置していないトイレを設置したということだ。これで、安心して酒が飲めるというものだ。





アルバイトの女の子に、日本酒は好きですかと聞いたら、今まで飲まなかったけど、こんな美味しいものだとは知りませんでしたと言っていた。若い人たちが、こうして日本酒の良さを理解してくれるのは、うれしいことでもある。


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2011年12月1日木曜日

いちべーさん、さらに、燗銅壺にはまる

少し前の記事で、燗銅壺について書いたが、最近、また、別の燗銅壺をネットオークションで購入した。これで、二つ目になるのだが、燗銅壺は、キャパシティ的には、2~3人くらいで楽しむのに調度いい大きさだから、二つあれば、5~6人で、家飲み会が開けるはずだ。


何はともあれ、どんな具合かを実際に使ってみた。

せっかくなので、その様子を動画に録画してみる。

で、燗酒文化を全世界に紹介したいいちべーさんとしては、今回は、ロシア語解説付きで動画を作った。ただし、これがロシア語でなくても、英語でも、スペイン語でも、タイ語でも、動画を見れば何を言っているかは判るだろう。動画の良いところは、見れば判るということだね。では、なんでわざわざロシア語で解説をつけるか?それは、酒に強そうなロシアの方々にも是非日本酒に興味を持ってもらいたいため、あえて下手なロシア語で作ったのだ。

でも、ほんと、この動画は見ればわかるレベルだ。

ちなみに、今回、この美品の燗銅壺は、木製の収納箱付きで、なんと3900円で落札できてしまった。たいへんラッキーだった。

火壺は浅いが、口径が大きいためか、炭がよく熾り、予想以上に短時間でお湯が沸く。四隅が曲線に作られていることも、水の容量を減らして、お湯を沸きやすくしているのかも知れない。使いやすい燗銅壺である。




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