2011年12月7日水曜日

着物で酒を飲むのがいいのかな--澤乃井の利き酒会

先週の土曜日、小澤酒造さんのイベントで、蔵守の会 きき酒会 「吟醸と熟成」に参加。14:00から、立川にある酒造組合のビルで行われた。

会は、第一部と第二部から構成され、第一部では、小澤酒造のスタッフの解説付きで、純米吟醸の、生、火入れ、原酒、にごり、熟成酒の飲み比べを行う。私も第一部から参加。


上記写真は、第一部で飲んだ酒で、利き酒用の酒として、下に示す5種類が並んだ。左から、

  純米吟醸蒼天 生
  純米吟醸蒼天 火入れ
  純米吟醸蒼天 原酒
  純米吟醸春ノ雪 ささにごり
  純米吟醸蔵守 2000年

である。このほかに、比較参考のため、奥多摩湧水仕込が出ていた。

スタッフの指示に従いながら、最初に、5種類の色を見て、次に5種類の香りを嗅いだ後、やっと実際に飲める。

以下、それぞれのお酒の感想。

純米吟醸蒼天 生
澤乃井の生酒は、全般的にややインパクトが弱い感じがするが、と言っても生独特の酵素が生きている感じは、飲んでいて楽しいな。

純米吟醸蒼天 火入れ
火入れは、ちょっとさっぱりして、酸味も感じられやすくなっている気がする。反面、飲みやすいとも言えるのだろう。

純米吟醸蒼天 原酒
原酒は、アルコール度が16度~17度と、原酒にしては低い感じ。個人的には、蒼天は火入れより原酒の方が旨みを感じる。あまり味覚が繊細じゃないいちべーは、どうしても濃い味の酒の方向を向いてしまうみたいだ。

純米吟醸春ノ雪 ささにごり
春ノ雪は、活性生酒。通常二月に出荷されるので、9ヶ月以上寝かされているはず。しかし、どうもあのピリピリする感じに邪魔されて、酒そのものの旨みが見えにくいという感じ。好みが分かれるところなのだろうが、私はどうもにごり系は苦手。よく振って半日くらい蓋を開けて炭酸を飛ばして飲んだら美味いのだろうか?

純米吟醸蔵守 2000年
蔵守は、11年熟成品。まろやかでうまいです。というか、最近、熟成香の中に、バニラのような甘い成分があることに気づき、熟成酒がけっこう好きになってきている。
今回は、熟成によって生ずる色や味わいは、アミノ・カルボニル反応によるものだということを、スタッフの方が説明してくれた。ひとつ勉強になった。

しかし、純米吟醸ばかり飲んだ後の、奥多摩湧水仕込も、実はなかなか捨てがたいと感じたいちべーであった。

こんな感じで第一部終了。


第二部では、第一部の酒に加え、他の澤乃井の酒(梵、純米大吟醸など)も提供されて、さらに楽しい。

特にお気に入りは、純米大吟醸。

以前、「水乃記憶」という純米大吟醸があったが、それの後継商品という位置づけ。中身は「水乃記憶」とほぼ同じだけど、ちょっと違うみたいな説明を受ける。

それで、このお酒は、口に含むと、とっても柔らかい感じで、穏やかな春の日差しとか、岸辺に打ち寄せる穏やかなさざ波みたいに、なんとも好もしい味わい。梵よりもむしろこっちが好きだ。

以前、澤乃井園で、小澤社長とたまたまご一緒したときに、水乃記憶の燗をご馳走になり、こんなに美味いのかと、ちょっと感動した。こちらの純米大吟醸も燗にすると美味いに違いないから、今度、機会があったらやってみようと思った。


ところで、本日の第一部参加者のうち、二名の方から「いちべーさんですよね?」と、お声を掛けていただいた。一人の方は、私のブログを読んでいる方で、もう一人の方は、以前に、田村酒造場で開催されたときに、ご一緒した方だった。

そして、このお二人から同様に「今日は着物じゃないんですか?」と言われてしまった。雨が降っていたので、着物を着てこなかったのだが、やはり着物を着ていると印象が残るのだろう。これからも、なるべく着物で目立つ格好で出没しますので、皆様、いちべーを見かけたら、どうぞ声など掛けてやってくださいまし。

下に貼り付けたのは、着物で酒を飲むいちべーの動画です。







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