2009年10月29日木曜日

別府二幸荘での悪ふざけ

とある旅館の一室、棚の上に花魁、芸者、侍、舞子などの、いろいろな鬘が並べられ、着物は、これも多種多様なものハンガーにぎっしりぶら下がり、別の場所にも着物がうずたかく積まれています。部屋の片隅には、模造の刀や槍などが、段ボールに入れて立てかけられています。半透明のプラスチックの5段くらいある整理ケースには、たくさんの足袋がしまわれ、引き出しにサイズ毎に、分類され収納されているようです。

部屋に置かれた台、その上には、メイク用のどうらんや、ブラシなどの化粧道具が雑多に置かれています。その手前に二つの椅子が向かい合わせに置かれて一方に、マスクを着けた男が座り、向かいには、女性が座っています。マスクの男は忙しそうに女性の顔にどうらんを塗ったり、眉毛を描いたりしています。女性の方は、元来おしゃべりな性格なのか、どうらんを塗られて目は閉じたままなのに、口だけは良く動いて、その男にしきりに何やら話かけています。

この旅館は、大分県別府市にある二幸荘です。私は旅行仲間たちと、仮装宴会を楽しむためにこの旅館を訪れたのでした。2009年10月18日でした。

二幸荘は、昔は、芸者を呼んで宴会をするような客層が主流で、その頃は、この旅館がある浜脇温泉付近は、賑やかな旅館街だったようですが、だんだんとそのようなお客も減って、活気が失われて行ったようです。

ところが、ここの旅館のご主人は、自身の仮装とかコスプレの趣味が高じて、着物や鬘で泊まり客に仮装させて、その格好で宴会をさせたところ、これが受けて最近では海外からもお客さんが来るほどになったそうです。

今では、日本唯一の仮装宴会ができる旅館として、仮装好きのリピーターも多いようです。300種類もの衣装から、気に入った衣装を選べるようで、ご主人は、さらに衣装や鬘の充実を図るべく、東京の方にも、ときどき鬘や衣装を仕入れに出ているとのこと。

いや、別に、私としては、仮装なんてどうでもよいのですよ~。一緒に行った二人が、花魁がやりたいとか、芸者になりたいとか言うもので、流れで私もこの旅館に泊まることになったわけです。

それでも、宿泊代に仮装の料金も含まれていたので、どうせなら仮装しないと損かな~などと思い、結局当日になって仮装することに。

「顔が笑ってるよ、顔が・・・」


「痴情のもつれってやつでしょうか?(笑」


「やりたい放題で、両手に花だよ、うっしっし~」


と、まぁ、ノリノリで遊んでいたわけです。

しか~し、カツラって暑いです。どうらんとか、いろんなメイクの粉が溶けた、青黒い汗が鼻の頭から滴り始めました。この仮装状態のままの宴会というのは、ちょっと厳しいなぁ~。

というわけで、私は一足先に、変身解除。温泉に入ってメイクをきれいに洗い流し、さっぱりして~宴会です。料理も豪華です。





本日の酒
澤乃井 一番汲み にごり酒(小澤酒造)
24日は、この酒を造っている小澤酒造の蔵開きイベントがあり、遊びに行ったついでに、限定品の「にごり酒」を買ってきた。個人的には、しぼりたての若い味の酒より、熟成した酒が好みであるが、この季節にしか味わえないので、やはり飲んでみた。しぼりたての生酒を飲みながら、深まり行く秋を実感している。
精米歩合:65%
アルコール度:19 - 20%



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