松尾大社は、京都市西京区にあり、梅宮大社は、同市の右京区にある。区が違うが、地図を見ると両社は意外に接近した場所にあり、どちらも阪急嵐山線の松尾駅から徒歩圏内である。
阪急京都線と阪急嵐山線を乗り継いで、松尾駅に着いたが、あいにくの雨、しかも土砂降りである。ちょっと歩きだすのを躊躇するが、せっかくここまで来たのである。意を決して、折りたたみ傘を広げて歩き出した。と言っても松尾大社は、松尾駅から目と鼻の先、駅を出るともう鳥居が見えている。この天気では、さすがに参拝者はまばらであったが、素晴らしい雰囲気の神社だ。
曲水の庭、上古の庭、蓬莱の庭などを見学させていただく(拝観料500円で)。
古い庭園なのかと思っていたら、実はそうではなく、1975年に完成されたものらしい。
曲水の庭には、ゆるやかに蛇行する一筋の小川が作られている。上流側から庭に入ると、灌木のある左手の傾斜地には、岩が天に向かって突き出すように配置され深山の趣である。その下を流れる水は谷川のようだ。下流側から眺めれば、この流れは、まるで何十キロ、何百キロも流れて来た壮大な川の流れに見えて来る。現実には狭い庭なのに、なんとも大自然の雄大さを感じさせる。
上古の庭は、深山の静けさが支配している。配された岩石は、この神社の御祭神や随従する神々の姿を表象するという。
蓬莱の庭は、いわゆる回遊式庭園というもので、こちらの庭にも岩石が多用されている。中央の池の中に配された巨石群からは、ある種のリズム感と緊張感が感じられる。土砂降りの雨でなければ、もう少しゆっくりと楽しめたことであろう。
さすが酒造の神、松尾様である。神社のお休み処では、美味しいお酒も売られている。
さて、松尾大社を後にするも、雨はいっこうに止まない。梅宮大社は、ちょっとこの雨の中を歩いて行くのは遠そうだと思いつつも、やはりここまで来たのだから、ということで、靴がずぶぬれになりながらも10分程度歩くと梅宮大社表参道の案内標識が見えてきた。
こちらも、やはりお酒の神様が祀ってあるのだ。
「松尾大社の神様、梅宮大社の神様、お陰様で、いままで美味しいお酒が飲めて来ています。これからも、日本のお酒をお守りください。」と、感謝と祈りを奉げて来た。
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