2009年10月14日水曜日

御嶽神社の薪神楽

青梅市の御岳山の頂上にある武蔵御嶽神社というのは、たいへん古くて由緒ある神社らしい。この神社のサイトによれば、崇神天皇7年(紀元前91年)に創建と言われています。

崇神天皇と言えば、神武天皇から数えて10代目の天皇です。古事記にも出てくるような、こんなとんでもなく大昔の時代に、御嶽神社が創建したのですね。

そして、10月11日、私は仲間と一緒に、この気の遠くなるほど古い歴史ある神社で行われる薪神楽の見物に来たのでした。

この時に行われた舞の写真を少しですが、ここに掲載します。

(1)浦安の舞
中学1年生、2年生の二人の女の子による「浦安の舞」。昭和天皇の御製「天地の神にぞ祈る朝なぎの海のごとくに波たたぬ世を」に、曲と振り付けを付けた、平和を祈る舞です。


(2)奉幣
この舞は、神楽の最初に演じて舞台を清めるものです。写真の様子からは想像できないと思いますが、かなりリズミカルな曲で、陽気な印象の舞です。


(3)鍛冶
刀鍛冶が天狐(稲荷明神)の助けを借りて名刀を鍛え上げる場面を表現した舞です。


(4)天の岩戸
天照大神が天の岩戸に隠れた時の伝説を表現した舞。鈿女命(うずめのみこと)が、胸をはだけて女陰を露出して踊って神様達を大笑いさせ、その結果、天照大神が天の岩戸から出てきたと言われます。日本初のヌードダンサーと言われる鈿女命ですが、さすがに、神楽の舞台で裸踊りはありませんね。
右の写真は、怪力の持ち主である手力男命(たぢからおのみこと)が、天の岩戸を抱えて放り投げる場面です。


(5)山の神
神楽の最後の演目です。そもそも神楽とは神々に御食を奉るための舞だそうです。神楽のときには、神様にお餅をお供えしておき、最後にそのお餅を観客に投げ頒ち、われわれがそのお裾分けに預かるというわけです。
無病息災のご利益があると言われるこのお餅、7つほど拾うことができました。家に持ち帰り、家族でいただきました。ありがとうございました。


御岳山は社殿のある山頂が標高929m。薪神楽は、社殿から少し下った鳥居前広場で行われます。標高が高いので、10月の夜はけっこう冷えます。舞台の両側で燃える篝火から、煤の匂いとともに伝わってくる火の微かな暖かささえありがたく感じられます。

闇の中に照らし出される舞手の衣装は、篝火の揺らめきに呼応するように煌めいて、見る者を幻想的の世界に引き込んでいくかのようでした。


本日の酒
朝詰めの酒 澤乃井本地酒(小澤酒造)
普通の澤乃井本地酒なのだが、この酒は、10月1日の朝に火入れをして出荷される。日本酒の日である10月1日に、その朝瓶詰めした酒を、火入れの温もりが残るうちに飲みましょうという趣旨の酒。完全予約商品なので、予約しておかないと買えないのですが、なぜか、近くのスーパーに置いてあった。温もりが残る酒を、秋の夜風に当てて冷ましてしまってはもったいない。そういう思いでジャケットの懐に包んで、家に持ち帰った。お酒の温もりが胸に伝わり、心がほんわかするね。
どっしりとしたコクのある味わいの酒。
精米歩合:65%
アルコール度:15 -16%
日本酒度:-1
酸度:1.6




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