2009年10月1日木曜日

日本酒の日に

二つのブランドを比較したとき、一方が生酒で、他方が火入れ酒だと、ほとんどの場合、私は生酒の方が美味いと感じてしまいます。生酒と火入れ酒では、なにか次元が異なる印象さえあります。

ところで、日本酒が一種類くらいしか置いていない飲み屋さんでは、その日本酒は、まあ、普通は火入れをした酒で、そんなに高くない普通酒が多いのだろうと思います。決して普通酒がまずいというわけではありませんが、それなりに酒を飲んで舌が慣れているか、よほど味覚が敏感な人でないと、普通酒の美味さというのは判りにくいのかもしれません。

それで、今まで日本酒をあまりのんだことがない方が、たまたまそういう飲み屋さん日本酒を飲むと、「これはちょっと苦手かな~?」と思う場合が多いのでしょうね。

ところが、これが生酒となると、香りが新鮮で、一口飲んだ瞬間から「美味い!」となることが多いように思います。日本酒が苦手と思っている方には、一度、生酒を飲んでもらうと、また日本酒に対する見方を変えてもらえるのではないでしょうか。普通酒だけ飲んで、日本酒ってこんなものかと思われるのはいかにも残念ですからね。

そんなことを考える今日この頃ですが、ところで本日は、日本酒の日だそうです。蔵元さんでは、すでに麹造りも始まって最初の仕込みが済んでいるところもあるようです。このころ、酒屋に行けば「秋あがり」や「ひやおろし」が売られています。特に「ひやおろし」は、出荷時の火入れをしていないので、半分生酒みたいなものです(一種の生詰め酒)。

涼しくなって、過ごしやすくなり、何を食べてもおいしく感じる今の時季を、ひやおろしを飲みながら堪能するのは、日本に住む人々の特権とも言えますね。

本日の酒
久礼 純米無濾過 ひやおろし (西岡酒造店)
高知のお酒。四万十川源流域の洞窟で貯蔵したひやおろしです。
生の風味を残しつつ、まろやかに熟成されています。日本酒度+9ですが、辛口というより、さっぱりさわやかに飲めるという酒です。
原料米:土佐錦(高知県産酒造米)
精米歩合:60%
アルコール度:17 - 18%
日本酒度:(+)9




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