2012年5月15日火曜日

白壁に泥の香り馨しき白百合


最近、いちべーは、時々、福生の石川屋という居酒屋に出没する。全席カウンターで常連客も多く、居心地がよいのだ。

本格焼酎や泡盛の品揃えが豊富な店であるが、日本酒もそこそこの数、置いてある。

数日前に、この店で、松竹梅白壁蔵の生酛純米(大手の酒のわりには、手作り感のある味わいで、ちょっと気に入っている)を注文すると、お猪口に一杯だけ出てきた。これしか残ってなかったらしい。貴重な一杯、なんてまろやかな味わい!

これは別の日に撮影した白壁蔵生酛純米

次は、白壁蔵の山廃純米の方を注文。これは、酸味があり、山廃独特の複雑な味わいで、この手の酒を、「日本酒はあまり飲んだことがないの(´0ノ`*)」なんて言っている女の子に飲ませたら、きっとその子は、日本酒からしばらく、いや永遠に遠ざかるに違いない。しかし、私ほどの酒飲みになると、こういう味がたまらんのだな。

次に、注文したのが、佐久の花純米吟醸。やさしい吟醸香と、まるみのある飲み口で、たいへん上品で優雅なお酒。そばに座っているまさに「日本酒はあまり飲んだことがないの(´0ノ`*)」と言っていた女性に勧めると、びっくりした顔で「これは、危険な味ですね。アルコールの感じがなくて、すいすい飲めちゃう」と、たいへん気に入ってくれたようだ。

「佐久の花純米吟醸だよ」、「佐久の花純米吟醸だよ」、「佐久の花純米吟醸だよ」と三回くらい教えておいたので、きっとどこかで、再びこの酒を見かけたら飲んでくれることだろう。どうやら日本酒ファンを一人増やすことに成功したみたいだ。

さて、佐久の花も、あっと言う間に飲んでしまったので、次にばくれんの辛口?超辛口?を注文。これも、うまいうまいといいつつ、あっと言う間になっちゃったよ。

次に、何を飲もうかと思ったが、この日は、すでに家でビールを飲んでいたんだ、やばい!この時点で三合飲んだし、ちょっと酔いが回ってきたので、そろそろやめようかと思ったのだが、やっぱ、もう少しということで、すこし軽めの泡盛トニックというのを注文してみた(この時点で泡盛トニックという判断は正しかったのか、日本酒を一合追加でよかったのではないかなど疑問の残る注文行動)。

ずいぶん匂いが強いなと思い、お店のおねえさんに「ねぇ、この中に入っている焼酎はなんて名なの?」と聞くと、「いちべーさん、だから、泡盛トニックって言っているじゃないですか」と突っ込まれる始末。そろそろ、いちべーの脳の働きが怪しくなってきた。

お店の人と、残波という泡盛は、香もいいし飲みやすいというような話をし、では、香がきつくて飲みにくい泡盛ってどんなのがありますかね。なんて聞いたら、「白百合って言うのは、泥みたいな匂いだという人もいます」といいつつ、お店のおにぃさんが、いちべーの酔っ払った脳に追い討ちをかけるように、お猪口に一杯サービスしてくれた。

「ん、これのどこが泥の匂いなのか?ハードボイルドな味わいが好きないちべーには、この泡盛はむしろお薦めじゃねえか?」と思った次第。ということで、「次回は、本格的にこの泡盛を飲んでみます」という言葉を残して、石川屋を後にしたのであった。


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