粒の大きいことが酒造好適米山田錦の特徴の一つなのですが、その特質が薄らぎかけてきているようなのです。それは、温暖化の影響らしい。夜の気温が高くなると、稲が栄養分を蓄えずに消費してしまい、その結果米粒が小さくなってしまうということです。
これは、本日(6月30日)付の産経新聞の、「小粒化する山田錦」という記事に書いてありました。この記事は、「生きもの異変 温暖化の足音」というシリーズ中の記事です。
また、記事によれば、酒造特性にも影響するようで、デンプン分子の連鎖構造が長くなって、麹菌が生成する酵素による分解が手間取るようになるそうです。つまり、モロミを造り難くなるということです。
農家も田植えの時期を遅らせたり、酒造側でも酒米の品質に合わせて工程を工夫したりしているそうですが、これ以上温暖化が進むと、上記のような対策でも対応が難しくなるみたいです。
長期的には、高温に強い品種を開発すればよいわけですが、しかし、日本の酒作りは今後どうなって行くのでしょうか?
いや、問題の本質は地球温暖化にどのように対処するかですよね。
いつも、ただ美味い美味いと喜んで酒を飲んでいる自分ですが、こんな記事を読むと、そう暢気に酒を飲んでいる場合ではないと思ってしまいます。
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