2009年6月28日日曜日

ゆるい感じの酒場で飲みたい

昨日飲んだ某居酒屋というのは、こだわりの店らしく、店内には各種酒米の藁が天井から吊るしてあり、メニューに各地の銘酒が載っていました。店内の壁は、いろいろとうるさい文言が書き連ねてある貼り紙や、肴、酒、その他の飲み物などが書いてある札がべたべたと貼ってあります。冷蔵庫にしまってある酒瓶にさえこれ見よがしに貼り紙がしてあって、曰く「この酒は当店と蔵元の信頼関係を元に当店が特別に蔵元に造らせた云々・・・」。

私は、この店の雰囲気にちょっと違和感を持ちつつも、各地の地酒を注文して、おいしい肴とともに楽しくいただいておりました(実際、地酒にハズレはなく、刺身などは活きのよい大きめの切り身が美味)。


そのとき、一人のお客さんが、何やらお酒について店主に質問していました。ところが、店主は、怒鳴るように大きな声で、まるでうるさいお客を早く黙らせようとするかのように、酒の説明をするのです。あれでは、件のお客さんもお酒を味わうどころではなかったことでしょう。どう考えても楽しく飲める雰囲気ではありません。

その後、私も少し眠くなったので、テーブルに突っ伏して居眠りなどしていたら、お店の女将さんに「眠くなると気持ちが悪くなるので、帰った方がいい!」と言われてしまいました。とんでもない!何度か私と飲んだことがある人はご存知でしょうが、私は一度途中で居眠りをして、その後、目が覚めると復活してさらにペースが上がるのです。でも、結局、追加で酒を注文できる雰囲気じゃなくなり、また無理に注文してもこれでは美味しく飲めないと思ったので、この時点で飲みを切り上げて店を出ました。

酒が素晴らしいのは、それを飲む人々の心や身体をリラックスさせ、楽しい語らいを手助けし、人々を少しばかり幸せな気分にするからではないでしょうか?

それなのにこの店はどうでしょう?まるで「うちの酒はとても上等だ~!お前ら有難がって飲みやがれ!」とでも言わんばかりです。酒を飲む方は、居心地が悪くてリラックスできません。せっかくの良質な地酒が台無しです。まったく残念なことです。

地酒にこだわった居酒屋さんって、こういうお店がけっこう多い気がします。こういう店が好きな人もいるかも知れませんが、日本酒はマニアだけのものではありませんよね。私などには、もっと敷居の低いお店が性に合っているようです。つまり、ゆる~い感じの酒場で飲みたいんです。


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