2009年6月11日木曜日

酒蔵のある散歩道(3)

皆さん、こんにちは。
「酒蔵のある散歩道」シリーズの第三段です。今回は、西武新宿線東村山駅から、熊野神社まで鎌倉古街道に沿って歩き、その後梅岩寺を見学して、豊島屋酒造に行きます。なお、今回の散歩コースも記事の最後に地図を掲載しておきますので参考にしてください。

東村山駅の東口を出ると、駅前が噴水のあるロータリーになっています。私がこの散歩道を取材した日は6月にしては天気もよく暑い日でした。噴水の池には、カルガモの親と雛が数羽泳いでいて涼しそうです。

駅から東に100メートルほど進み、東村山駅東口交差点を左に曲がります。この通りは府中街道で、これを200メートルほど北上すると、左斜めに入る細い道があります(写真)。この道が鎌倉古街道です。


少し歩くと塀で囲まれて、いい雰囲気の門があるお屋敷の前に「旧蹟 鎌倉古道跡」との表示がありました。これから先は、鎌倉時代に想いを馳せながら、名所・旧跡を巡る素敵な散歩道が続くのか?と思いきや、なんと言うかごく普通の生活道路といった感じです。特にこれと言って見るものもない静かな裏道を、西武新宿線に沿って北上していきます。


先ほどの、府中街道から離れる地点から800メートルほど、時間にして15分程度歩くと、T字路にぶつかります。正面には年季の入った、立派な門のあるお屋敷があります。このT字路を右に行って、府中街道を横切ってさらに進むと豊島屋酒造に行けるのですが、それでは、「蔵のある散歩道」シリーズとしては寂しいので、このT字路は左折し、すぐに「當間石材」の看板の手前を右に入ります。


右手に防風林の樫の木が植えられており、この日も暑かったですが大きな木のおかげで涼しい道になっていました。この防風林があるのは先ほどの、古い門があるお宅の敷地内だと思われます。この道沿いに進んで行くとやがて、熊野神社の前の道に突き当たります。


祀られている神様は、伊邪那岐神、伊邪那美神、天照大神とのことです。鳥居をくぐって正面に建物があり、その裏にもう一つ同じくらいの大きさの建物がありますので、手前が拝殿で奥が本殿ということでしょうか。立派な神社です。

神社の脇には、小さな池があり、その隣には熊野公園があります。子供たちのよい遊び場になっているようです。


熊野神社を後にして、次は曹洞宗の梅岩寺に行きましょう。方角的には、熊野神社の東北東の方向になります。熊野神社の鳥居前の道を東に進むと府中街道上の交差点に出ますが、ここは、左手に見えるガソリンスタンドの左側の道に進みます(ちなみに、府中街道はガソリンスタンドの右側の道です)。この道をまっすぐ進んで、二つ目の角を右に曲がると梅岩寺の山門に着きます。


山門をくぐった左手には、都指定の天然記念物のケヤキが、右手には、東村山市指定のカヤがあります。ケヤキは、目通り幹囲7.1メートル、高さ32.5メートル。カヤも、目通り幹囲5メートル、高さ30メートルです。一箇所に、このような堂々とした巨木が2本もあるのは珍しいのではないでしょうか?


さて、圧倒するような巨樹に驚嘆したところで、梅岩寺の境内を見せていただきましょう。山門や本堂などの建物は格調高く、また手入れの行き届いた庭は清清しいほどです。

梅岩寺から、豊島屋酒造に行くには、どの道から行けばいいでしょうか?府中街道に出て、街道沿いを久米川辻の交差点まで歩き、そこを左折してもいいのですが、東村山第二中学校の脇を通る道の方が近道のようです。すなわち、梅岩寺の山門から南に進み、突き当たりを左に進んで府中街道に出て、さらに街道を横切って突き当たりも右に折れます。300メートルほど進んで、三叉路状の交差点を左にしばらく行けば豊島屋酒造です。

我々が、行った日は、酒造では「呑み切り一般公開」のイベントが開催されておりました。入り口で、入場料500円を払って入場し、酒を各種唎き酒して気に入った酒を買ってもらうという主旨のようです。


今回の散歩道は、酒蔵はともかくとして、それ以外の見所としては、熊野神社と梅岩寺ということになるでしょう。鎌倉古街道も名前を聞くと雰囲気がありそうですが、歩くと普通の道だったりするわけで、特にこの鎌倉古街道を歩かなくてもいいと思います。なお、豊島屋酒造は、見学可能ですが要予約となっています。いきなり行っても何も見せてもらえない可能性が大ですので、見学希望の方は事前に問い合わせしてみてください。

地図

より大きな地図で 酒蔵のある散歩道(豊島屋酒造) を表示

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