2011年3月29日火曜日

こんな時の日本酒の飲み方

東北関東大震災により、北関東から東北にかけての太平洋側の地域は、凄惨な状況になってしまい、その状況は現在も継続中だ。さらに、福島の原子力発電所の事故は、ニュースなど見るに、収束するどころかむしろ状況は悪化している。

東北地方の多くの蔵元さんにおいても、建物や人的な被害が大きいし、来酒蔵年度にどれだけ東北の酒が生産できるのだろうか、たいへん心配なところである。

被災地の方々のご苦労を思うと、暢気に酒など飲んでいられないなという気持ちになる。しかし、その反面、酒飲みが酒を飲まないというのは、日本酒業界や飲食業界にとってよいことではないし、ひいては日本の経済がさらに低迷してしまい、日本の復興にも悪影響を及ぼすという心配もある。

世の中、お祭りだのイベントなどの派手な行事の主催者たちには、自粛ムードが広がり、唎き酒会その他の酒イベントなども中止や延期になるものが多い。そのような動きを支持あるいは容認する人もいれば、日本の経済活動を停滞させないように、安易に自粛するべきではないという意見の方もいる。

先日、「こんな時だからこそ飲み会」と銘打って、とある居酒屋さんで飲み会が開催されてこれに参加した。その時はたいへん楽しく飲めて、大いにバカ騒ぎをして笑って過ごしたのだが、後から振り返ってみると、少々後ろめたい気持ちにもなった。

酒を飲めば、酒屋が儲かり、お上には酒税だの消費税だのが納められる。それで、国の財政に多少なりとも寄与し、ひいては被災地の復興のためになる。しかし、理屈はそうだが、理屈通りに行かないのも人間だ。私としては、今後も飲酒量を減らすようなことはないだろうが、当分は、少々控え目に、ひっそりと、飲まざるを得ないのかも知れない。

皆様は、こういうときに、どういうスタンスで酒を飲むべきだと思いますか?

(2月26日撮影の動画)




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