2009年11月30日月曜日

カナダの酒好きさんと酒三昧の一日

カナダ、トロント在住のロシーナ・ラウさんは、TAKUIという名前の便利な袋を作って、自分で会社を作って販売しています。

彼女からメールをいただいたのは、10月の初めのこと。私のブログ(英語版)を読んでいただき、日本酒にたいへん興味を持ったとのことでした。カナダでは、日本酒を飲める機会も少ないので、一度、日本に来ていろいろなお酒を体験したいと書いてありました。

そして、彼女は11月12日の夜には、すでに来日して京都の宿におり、京都伏見、西条市、高山市など、酒で有名な土地を回りながら、21日には東京のホテルにチェックインしていたようです。行動力がありますね~!

せっかく遠いところを来ていただいたのです。もちろん、私は大歓迎するつもりで、25日にお会いしました。石川酒造の営業の清水さんにお願いして、蔵を見学させていただき、その後、夕方には四谷にある日本酒と干物と牡蠣のお店「酒徒庵」に行きました。

石川酒造の創業は、文久3年(1863年)であり、140年以上の歴史があります。酒の仕込みに使われている本蔵は、現存する木造建築の蔵としては、関東随一の規模(幅:25.2、高さ:13.25、奥行き:28メートル)とのことです。蔵元である石川家の個人宅も敷地内にあり、その入り口の長屋門は、240年も前に建造されたものです。そして、上記二つの建物以外にも、この蔵にある多くの建物が国の有形文化財に登録されており、私としてもロシーナさんのような外国からのお客様には、ぜひ見ていただきたいと思っておりまして、今回、それが実現できたよかったと思います。

さて、石川酒造の次に、向かった酒徒庵ですが、こちらは私自身が以前から行きたいと思っていた居酒屋さんです。私の独断で決めた場所ですが、酒の品ぞろえはなんと450種、料理などの評判も良く、今年9月の開店以来、盛況のようです。このような店ならロシーナさんも満足するに違いありません。



酒徒庵の「売り」は、酒の品ぞろえもさることながら、日本各地、世界各地から取り寄せられる牡蠣。メニューには、岩手産、宮城石巻産、カナダ産、アメリカ産など、その日の牡蠣の入荷状況が示されています。牡蠣にはタウリンなど肝臓にもよい成分が含まれているので、お酒の肴にはたいへんよさそうですね。

この日は、あまりの酒の種類の多さに、何を飲んでよいかわからず、店長の竹口さんに、酒のチョイスをすべてお任せしました。君盃、英君、悪の代官、吾妻嶺、風の森、亀の海、南部美人、屋守など、10種類くらいの日本酒を味わいました。個人的に、今回気に入ったお酒は、亀の海で、豊かな味わいがあるように感じました。

ロシーナさん曰く、「今回は10種類くらい飲んだけど、あと440種類くらいあるので、これからもこの店に来なきゃいけない。」彼女は、また日本に来る気満々で、来年の3月には、新潟酒の陣に行きたいと行っております。海外にこれだけの日本酒ファンが出来たことを、同じ日本酒ファンとしてたいへん嬉しく思っております。



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