JR御嶽駅の青梅街道を横切り、東峯園というラーメン屋の脇にある道を下ると御岳橋の下をくぐる。そして、そのまま多摩川の左岸にある遊歩道を上流に進む。
新緑、日差し、日陰、光る川原、碧の淵、白く泡立つ流れ出し、黒い浅瀬。まったくもって5月の渓流は輝くばかりの美しさだ。
釣り人、カヤックで果敢に激流に挑む人、岸辺に転がる巨岩でボルダリングを楽しむ若者たち、バーべキューをやっているグループ、岩の上に寝転んでいるカップル。皆、思い思いに休日を楽しんでいる。はやり、人間はときどき自然に遊びの相手をしてもらって、心も身体もリフレッシュするのがいいのだと思う。
さて、我ら一行は、遊歩道を20分も歩き、神路橋(かみじばし)を右岸に渡る。神路橋は、神の路の橋なので、御嶽神社への参道に架かっているわけだ。実際、この橋を渡って坂を登れば吉野街道に出るが、街道を横断したところには、御嶽神社の参道の大きな赤い鳥居がある。しかし、我らはこの橋を渡るとすぐに下流に向かって歩いた。つまり、今度は多摩川の右岸の遊歩道を歩くのだ。
右岸の道は、平坦で日当たりの良い左岸の道に比べ、いくぶん山道のような風情の起伏のある道で、概ね樹林の日陰の中を歩き続ける。しかし、一箇所、発電所の建物付近で、いったん川原の砂地の上を歩く。日に焼かれた砂地を足早に歩き、日陰に逃げ込むとほっとする。再度御岳橋の下をくぐると、玉堂美術館の前を通って「いもうとや」に到着。
お昼は、いもうとやにて、奥多摩やまめのにぎり寿司をいただく。奥多摩やまめは、バイオ技術とやらで三倍体の産卵しない雌を作って養殖したものだ。産卵しないために、産卵に回るべき栄養がすべて成長に使われ、その結果味の良い大きいやまめになるのだという。
昆布締めした奥多摩やまめの肉は、いくぶんピンク色をしており、弾力のある肉質でたいへん美味である。御嶽駅周辺によるチャンスがあったら、皆様もぜひ一度試してみてはいかがだろうか。
昼食の後は、御岳小橋を再び多摩川左岸へ渡る。遊歩道を20分も下流方向に歩けば、清酒澤乃井を醸す小澤酒造の澤乃井園に着くのである。もちろん、我らが行かないわけがない。というか、実は、もともとは、澤乃井園に遊びに行くのが目的であったので、遊歩道散策の方がオマケのようなものなのだ。
散策でいくぶん汗をかいた後、澤乃井園で飲むのは「さわびー」というビール。たぶん、ここにしか売っていないビールなのだろうが、ラベルに「昼間から澤井あたりで飲むビール」と書かれている。夕方には澤乃井園の営業は終わってしまうので、澤井あたりでは夜に飲もうとしてもなかなか難しいのは事実である。
そして、ビールを飲んで一服した後は、澤乃井の純米吟醸蒼天生酒や、純米生酒さわ音を楽しんだのであった。特にさわ音を「さわやか、さわ音!」とキャッチーな台詞を言いながら飲むのが、いちべーのお勧めだ。
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