2011年5月15日日曜日

酒盛りしつつ三匹獅子舞を楽しむ

川井八雲神社の獅子舞。毎年5月5日に奉納されるこちらの三匹獅子舞は、昨年見に来て、たいへん楽しかったので、今年も仲間と一緒に見物にやって来た。



JR川井駅から、我々総勢4人は、八雲神社を目指して歩き始めた。5月にしては、やや肌寒い陽気である。神社に至る道のそこかしこに、お祭りの行灯がたてられている。行灯の絵は地元の小学生が描いたと思われる怪獣やクワガタなど。途中の民家には、祭りの三つ巴の紋がある提灯も掲げられている。いよいよ神社に近づくと、二本の幟が風にはためいている。そんな祭りの気配を感じつつ、徒歩10分くらいで八雲神社に到着した。

ここで奉納されるのは獅子舞は、奥多摩、秩父、青梅、あきる野、その他関東の各地で行われる三匹獅子舞、あるいはささら獅子舞とも呼ばれる形式のものである。そして、こちらの「川井八雲神社の獅子舞」は、なかなかお勧めである。

なぜ川井八雲神社の獅子舞がお勧めなのかを理解していただくには、この神社の構造や様子について、少し説明する必要がある。

この神社へは、石段の参道を登って入るのであるが、石段の登り口から上方を見れば、薄暗い杉木立の中に楼門が見える。参道はこの楼門をくぐる形で上に続いている。それで、この楼門は、その構造が特殊であり、都指定有形民俗文化財にも指定されている。門が斜面にあるため、それをくぐる前に下から見上げると二階建ての建物に見える。しかし、階段を上りながら門をくぐり振り返れば、一階の高さの建物が立っている。

また、この門の上層階は、芝居や神楽が出来る舞台になっている。獅子舞は、舞台で行われるのではなく、門をくぐった先の広場で行われる。この広場の向こうに、さらに石段が続き、石段を上りきったところに拝殿がある。

そして、特筆すべきは、拝殿に続く石段の両脇に、数段の石垣が組まれていて、これが、舞台やその前の広場に対して観覧席として機能するということである。観覧席や舞台を囲むように聳える杉の巨木は、適度な木陰を作り、周囲から快い氣の流れを呼び込み、境内に神聖な、一種の結界のような雰囲気を醸し出している。

つまり、この神社は、獅子舞奉納の場として相応しい雰囲気を備えると同時に、石垣の観覧席は、酒でも飲みながら、ゆるりとした気分で、この獅子舞を観賞するのにはお誂え向きなのである。このような二重の意味で、ここの獅子舞がお勧めなのだ。

というわけで、この観覧席に座って、食べ物や酒を楽しみながら獅子舞を見ようと考えたのである。それで、我々は持ってきた食糧や酒を取り出して、さっそく酒盛りの準備をし、三匹獅子舞を楽しむのであった。



本日のお酒は、地元の蔵元である澤乃井の、亀口酒、蒼天生酒、花見新酒。


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