2008年8月26日火曜日

奥多摩白髭神社の獅子舞

8月16日。東京都奥多摩町の境という地区に獅子舞を見に行った。この獅子舞は、同地区の白髭神社に奉納するもので、地元の人から聞いたところ、五穀豊穣、雨乞いなどの意味があるらしい。

JR青梅線沿いの青梅街道を車でひたすら西に走り、奥多摩駅を過ぎて、谷川沿いのカーブやトンネルの多い道路をしばらく行く。渓流に掛かる境橋という橋を渡ってすぐ、右の小道に入る(実際は、ここまで車で行ったのではなく、すこし離れた別の場所に車を駐車して行ったのだが)。杉だか檜だかの植林の中の山間の道だ。蝉の声に雑じって篠笛の高音が聞こえてきて、すでに秋を感じさせ始めている高い空に響いている。だんだんと大きくなるお囃子の音。前方に、神社の幟が2本立って風にはためいているのが見えてくる。



しばらく行くと、道が二手に分かれる。右手の急な坂道を下って行ったところが、平坦で小広くなっていて、ここで三頭の獅子が舞っている。しかし、5分もすると舞は終わり、笛の音に合わせて一列になって広場から退場してしまう。いずれほどなく、別の舞が始まるはずなので待ってみる。

ところで、三匹獅子舞というのは、伴奏に篠笛、太鼓、ささらという竹でできた楽器が使われるようだ。太鼓は獅子が腰につけていて、これをたたきながら舞うのだ。トントコトントコと、乾いた音が軽快で、篠笛は澄んだ山の空気を震わせるような高音だ。ささらは、ジコジコジャッジャッとやや地味ではあるけど、重要な脇役であろう。



笛太鼓の旋律は単純なので、しばらく聞いていると完全に耳にしみこんで、鳴り止んだ後も、勝手に頭の中では延々と鳴っていそうだ。しかし、単純な旋律だからと言って眠くなるようなものでもない。ただ、頭がボーっとして、時間経過の間隔が失せてしまう。この日も、もともとは30分くらい見学するつもりでいたが、気づけば、1時間30分くらい現地にいた。

それにしても、この獅子舞、かなり動きが激しい。山間とは言え8月の日差しは強く、この炎天下で30分くらい連続で踊り続ける踊り手には、相当な体力が要求されることだろう。


本日の酒
黒部の氷筍水仕込み3種
以下の3種は、北アルプスの立山と剱岳に行った帰りに土産として買ってきたもの。いずれも関電トンネル(長野県大町市の扇沢駅と富山県中新川郡立山町の黒部ダム駅を結ぶトロリーバス専用トンネル)内に湧き出す水を使って醸造している。この水は、厳冬期に瞬時に凍結し一滴一滴が積み重なって氷筍となる。どんなに大きな氷筍も1つの結晶で含まれる不純物は極めて少ないらしい。
・洞窟の神秘 氷筍水仕込み(大雪渓酒造株式会社)
・黒部の氷筍水仕込み 金襴黒部純米吟醸(株式会社市野屋商店) 美山錦100%
・白馬錦 純米辛口原酒 氷筍水仕込み(株式会社薄井商店) 美山錦100%
アルコール添加酒1種類と純米酒2種類だが、どれも軽いすっきりした飲み口であるが、かなり辛口の印象がある。氷筍水という水の特性からきているのだろうか?かなり「強い水」なのかも知れない。

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