日本酒と一口に言ってもいろいろと種類が多い。たとえば、特定名称酒と呼ばれる酒の中には8種類あり、それらは、「本醸造」、「特別本醸造」、「吟醸酒」、「大吟醸酒」(以上醸造アルコールを添加したもの)、「純米酒」、「特別純米酒」、「純米吟醸酒」、「純米大吟醸酒」(以上醸造アルコールを添加してないもの)である。これら特定名称酒は、醸造アルコールを添加するかどうかや精米歩合の値などによって、どういう名前をつけていいかが法令により規定されている。
また、火入れをしていない「生酒」や、通常2回行う火入れを1回だけ行う「生貯蔵酒」、「生詰酒」などという分類、飲みやすいアルコール濃度にするために通常は加えるべき水を加えていない「原酒」など、いろいろな分類がある。しぼった酒のどの部分を使うかで、あらばしり、中取り、せめという分類もある。*
かくして、「中取り袋絞り純米吟醸山廃無濾過生原酒」などというとんでもなくややこしい名前の酒ラベルが出現するわけだ。この名前は、酒造りの工程をそのまま反映しているようなもので、見る人が見ればなるほどそのような酒かと一応の目安になる。しかし、一般の消費者にとって、これは難しすぎる。いっそのこと特定名称酒なんていう呼称は廃止してしまえと言ったら言いすぎか?
蔵元さんたちは、日本酒マニアや、日本酒批評家や、利き酒師や、国税局鑑定官といった類の方ばかりを見ているみたいな気がする。もっと一般消費者を見ていくべきではないか?
もうすぐ、クリスマス。街は夜になると、あちこちでチカチカ電飾が灯る(省エネ、エコという観点でどうかと思うがそれはさておき)。日本酒とクリスマス、かなり不釣合いな気がする。一方で我々の着物仲間では、毎年、着物を着てクリスマスパーティーをやっているが、今年はついにクリスマスパーティーだけど、日本酒の鏡抜き(樽割り)まで予定している。こういう風に日本酒がもっと身近になっていくと良いと思うのだが・・・

クリスマスと言えば、こんな酒ラベルのデザインも考えてみた。9匹のリスが手に枡酒を持っている。もうお判りですね。九リス枡酒(クリスマス酒)です。
* この辺の分類の話は、国税庁Webサイト「お酒のいろは>日本酒(清酒)に関するもの」に解説があるので、興味ある方は覗いて見て欲しい。
http://www.nta.go.jp/tokyo/shiraberu/sake/abc/abc-sake.htm
本日の酒
一本〆越乃白雁(中川酒造株式会社)
本醸造一本〆越乃白雁
またまた、私は「一本〆」という名前に惹かれて購入してしまいました。最近は栽培量が減少したなどと何かの資料で読んだりすると、どんなお米なのだろうかとつい興味が湧いてくる。
キリッとした辛口の中にいろんな味が上品に調和している。後味に甘い余韻が広がるのを感じる。
なお、この酒の精米歩合57%は、吟醸酒に匹敵する数値で、ずいぶんと贅沢な本醸造だ。
原料米:一本〆
精米歩合:57%
アルコール度:15 -16%
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