2009年3月31日火曜日

銀の達人取得!新潟清酒達人検定

3月15日に実施された新潟清酒達人検定を受験しました。これは、新潟清酒に関する知識の検定です。

それで、本日Web上で発表があり、確認したら合格していました。

合格者の受験番号の最終番号から受験者数は800人前後のようですが、合格者は66人でした。

昨年の「銅の達人」のときは、問題が簡単過ぎると思ったのですが、さすがに今回の「銀の達人」は難しかったです。実際、答え合わせをしたら80点でした。そして合格ラインも80点だったのです。ギリギリセーフと言ったところです。

ちょっと自慢したくてブログに書いてしまいました。

↓こちらは昨年取得の「銅の達人」の認定証。


東京地酒マップ
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2009年3月30日月曜日

松本醤油商店と鏡山

川越にある「醸ん楽座」では、醤油、漬物、酒などを売っている。売っている酒は、小江戸鏡山酒造の「鏡山」、醤油は松本醤油商店の「はつかり」。



3月28日、川越に遊びに行った際、上記松本醤油店の蔵を見学することができた。その蔵は「醸ん楽座」に隣接しており、ちなみに、小江戸鏡山酒造の酒造施設も松本醤油と同じ敷地内にある。

松本醤油商店の方に案内してもらい、天保蔵と呼ばれる古い蔵に入ると、ひんやりとした空間の中に、木桶がずらりと並んでいる。桶は40個くらいあるそうだ。1本の桶からは6000~7000本の醤油が出来ると言う。

だいぶ古い桶だし、この桶が壊れた場合にはどうするのかと、案内の方に質問したところ、桶一個作るのに、1500万円くらい掛かるので壊れないようにていねいに扱うのだそうだ。

竹製の箍(たが)なども、古くなった場合、新たに作るのに100~150万かかるらしいが、締めるにもなかなかうまく行かず、鉄製の箍を10万円くらいのコストで取り付けているらしい。鉄製は耐久性が悪く2~3年程度しか持たないようだ。

蔵の屋根には、瓦の下に土が30cmの厚さで敷かれていて、熱を遮断するようになっているらしい。蔵の中から上を見上げると、太い梁や棟柱が思い屋根を支えているのがよく解かる。梁や柱はうす黒く汚れ、蜘蛛の巣が張っているところもある。汚れているようだが、これをあまりきれいに掃除してしまうと、蔵に住み着いている酵母にとって良くないらしい。



また、木桶の一個、一個でコンディションが異なり、出来上がる醤油は桶によって微妙に味が変ってくるのだという。

この蔵は、酵母などの微生物にとって好ましい気温や湿度などの環境を微妙に保っているのだろう。この蔵自体が生きているような気がする。この建物や木製の桶は、日本の醸造文化の貴重な財産に違いない。これからも、松本醤油店さんには、こういう財産を大切に守っていって欲しいと思う。



本日の酒
特別純米無濾過生原酒 鏡山(小江戸鏡山酒造)
本川越の駅の近くに、以前、鏡山酒造という蔵があったということだが、残念なことに2000年に廃業している。2007年、川越市民や行政が「鏡山」の復活を望み、松本醤油店の敷地に新たに酒造設備が建設され、小江戸鏡山酒造株式会社が設立され、銘酒「鏡山」が復活したのだという。したがって、小江戸鏡山酒造株式会社はまだ創業2年の若い蔵ということになる。この蔵では、本醸造や普通酒は造らずに、純米酒、吟醸酒を、蓋麹、箱麹、袋搾りなどの手作りによってていねいに造っている。
昨年、川越に来たときに、この鏡山を飲み、たいへん気に入った。この特別純米もうまい。
精米歩合:60%
アルコール度:17-18%




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2009年3月24日火曜日

東京地酒上海に輸出?

私が運営している「東京地酒非公式サイト(http://tokyojizake.web.fc2.com/)」。

その英語版を見たというマレーシアの方から最近連絡があった。上海で東京の酒を売りたいので、良い蔵元さんがあれば教えてくれということだった。

私の独断と偏見で、蔵元さんを3つ程度紹介しておいた。
そしたら、今度日本に来て、蔵元さんを訪問し取り扱う商品を見極めるのだと言う。
それで、日本語がわからないので、私に蔵元さんのところまで同行してくれと言う。

その後も、いろいろメールなどでやり取りがあり、いろいろ面倒なのだが、なんだか面白いので首をつっこんでいる。うまく行って東京の酒の海外のシェアが増えるといいのだが・・・。

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2009年3月22日日曜日

日本一の梅林と澤乃井

東京都青梅市の吉野梅郷。最近の日本経済新聞の何でもランキングでは、梅の名所として第一位になったようだ。3月21日、その吉野梅郷にある梅の公園に梅を見に行き、その後、梅料理を食べながら澤乃井の酒を楽しむというイベントが、小澤酒造さんの主催で開催された。



10時半過ぎに、梅の公園入り口では、小澤社長他澤乃井のスタッフが待っていてくれた。しばらくまって参加予定者が全員そろったところで、梅の公園を散策する。今日は、公園ガイドの澤田實さんが公園内の梅の木やその他の植物について解説してくれた。

黄金梅という黄色い小さな花をつける梅など、珍しい梅の品種をたくさん紹介していただいた。また、東一華(アズマイチゲ)や、青梅草(オウメソウ)という福寿草の原種など、珍しい花々の解説もしていただき勉強になった。

<左:黄金梅、右:アズマイチゲ>



その後は、「梅の里九兵衛(http://www.9bee.jp/index.php)」にて梅料理を堪能。もちろん澤乃井のイベントなので酒も出る。今日の酒は、本醸造の「花見新酒」、微発泡性のおり酒「春の雪」、日本酒で仕込んだ梅酒「ぷらり」。特に、花見新酒がさわやかな印象で、まさに、この梅見のイベントにはお誂え向きだ。



食事の後には、梅と高麗人参のエキスの入ったお風呂に浸かってリラックス。綺麗な梅の花を楽しみ、おいしい料理と酒をいただき、最後にゆっくりと湯に浸かる。今日は楽しい日。

本日の酒
越淡麗純米吟醸(雪椿酒造)
香りがよく、まろやかでやや甘め。ぬるめに燗をしてみましたが、なかなかいい感じです。
原料米:越淡麗
精米歩合:60%
アルコール度:15~16%



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2009年3月19日木曜日

酒の陣レポート

今年も、3月14、15日と、新潟の朱鷺メッセで「にいがた酒の陣(http://www.niigata-sake.or.jp/sakenojin/)」が開催された。2004年から、毎年恒例となったこのイベントは、今年で6回目。入場者は、2日の合計で7800人とのこと。年々、会場の混雑具合が増していく感じだ。

会場には、各蔵元のブースが並び、試飲用の酒が、ズラ~と並んで私を待っている。へぎそば、鮨、栃尾の油揚げなどが売られているブースもある。そして、飲食用にテーブルと椅子が並んだ場所もある。

テーブルや椅子は混雑しているので、遅くに行くと座れない。会場入りは12時近くであった。しかし、ありがたいことに、今年も新潟の知り合いが席を確保していてくれた。

<「愛」の旗印の下に集まるのだ!>


「にいがた酒の陣」は、新潟にある90以上の蔵元さんが一同に会して開催される酒の見本市。2000円の入場券は2日間有効で、特製唎き猪口がもらえて、これですべての蔵の酒を自由に試飲することができる。酒飲みにとってはまさに天国だ。

私は、やわらぎ水のペットボトルや猪口を置いたり、飲んだ酒についてメモしたりしながら会場を回るのに便利なように、首掛けタイプのお盆を持参。これは、昨年も使用したもので、着物を着てこんなものを首から掛けていると目立つようだ。「去年もいましたね」とか「mixiのどこかのコミュに写真が載っていましたね」とか、声を掛けてくれる人もいらっしゃる。

<左:お盆は立ち食いにも便利、右:タッパーにはつまみも入る>


蔵元関係の方も、向こうから見つけて「今年も来てくださいまして、いつもありがとうございます」などと声を掛けてくださる。私にとっては、蔵元さんはあこがれの世界の人々であり、そういう人たちから声を掛けられるというのは、たいへん快いことだ。ウッシッシ、ウレシイゾ・・・

そして、全国から集まった酒飲みたちは、新潟清酒を十分に満喫したのち、それぞれ、満足げな顔で会場を後にするのであった。




本日の酒
群亀 銀撰(関原酒造)
にいがた酒の陣で試飲して印象に残った酒。冷やして飲むとウォッシュチーズのような香りがし、燗にするとパルメザンチーズのような匂いと味がしました。かなり個性の強い酒だと思います。複雑な旨味があります。
アルコール度:15%
日本酒度:(+)7




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2009年3月13日金曜日

双鴨のこと



奥多摩湖畔に、35年くらい前まで操業していたと言う酒造場があった。場所は東京都の県境に近い山梨県丹波山村。「酒井酒造店」という蔵元さんで、「双鴨」という酒を醸していたと言う。

「双鴨」という名からは、水の上を優雅に泳ぐつがいの鴛鴦が連想され、平穏な幸福感、目出度さと言ったことが感じられる。秀逸な命名ではないかと思ったものだ。

しかし、山梨県丹波山村と言えば、奥多摩湖の上流の山村である。そもそもこんなところで酒造業を営んで、採算が取れたのだろうかというのが、最初に浮かんだ素朴な疑問だ。

一ヶ月近く前になるが、日本酒好きの知り合いのたけさんが仲間と一緒に、この双鴨の調査取材に行くと言うので、私も同行させてもらった。

取材では、かつてこの酒造場の跡地や、村役場、酒店、神社、お寺などを訪ね歩き、最終的に双鴨の先代蔵元と親しかったという古老にたどり着く。

この古老から、戦後まだ日本人が貧しく生活も苦しかった頃のお話を伺っていくと、当時の人々と日本酒との関わりというものが、おぼろげに見えてきたように思えた。

酒が一升550円した時代に、日当がニコヨン、つまり240円だったと言うほど、清酒は贅沢品であった。それでも、酒はよく売れて酒蔵は儲かった。なぜか?

交通が未発達で、丹波山村や近隣の村で入手できるのは双鴨か、一部の高級な灘の酒だけという状況で、酒の定番はこの地域では双鴨だけだったということもある。しかし、当時は、葬式、結婚式、祭り、正月などには酒が必ず必要であったということも大きな要因だったようだ。当時人々は貧しかったであろうに、冠婚葬祭やその他の重要な行事で清酒を欠かすことが出来ない機会は多かった。それほど酒は人々の生活に重要な意味があったのだろう。

かつては、この丹波山村の至るところで清酒「双鴨」を見かける機会は多かったことであろう。だが、現代の丹波山村を車で走ってみると、看板などから目に飛び込んで来るのは、もはや「双鴨」ではなく東京の地酒「澤乃井」の文字ばかりである。



本日の酒
高尾山(中島酒造場)
東京都八王子市の高尾山に、軽くハイキングしたときに、山の上で燗をしていただきました。甘くやさしい味がしました。なんの変哲もない普通酒ですが、飲んでいて楽しくなりました。楽しく飲める酒こそが、一番素晴らしい酒ではないでしょうか?
アルコール度:15-16%



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2009年3月10日火曜日

澤乃井を楽しむ会


3月1日、立川「自然酒房なのか」で開催されて「澤乃井を楽しむ会」は、15名の参加。

東京地酒のイベントと言うと、たいてい集まる人が決まってきてしまうのが、今回は、新顔の方が5人もおられた。たいへん嬉しいこと。これを機会に、澤乃井他東京のお酒にも興味を持っていただければ幸いだ。

今回のテーマは限定酒だったので、普段手に入りにくい酒ばかりが集まる。結果的に生酒、にごり酒など、味がフレッシュで濃そうな酒が多く集まってしまったので、なのかの店主さんと相談して、通年商品である「純米本地酒」、「五段仕込」の2本も用意。

おいしい澤乃井のお酒を飲み較べが出来、たいへん楽しかった。同じ蔵元でも飲み較べてみるといろいろ違いが判り面白いものだ。

どれもおいしいお酒でしたが、次のお酒が印象に残りました。

立春朝搾り
これは、うまみが良く出ていて口当たりもよく楽しめる酒。

純米蔵守1997
熟成酒としてはキレがあるように感じた。なんか良かった。

吟醸 中汲み BY19
たいへん上等な酒を頂いたという印象。なんともいえない奥ゆかしい、おだやかな舌触り。

遅くなりましたが、「なのかの」DAIさん、澤乃井の社員Aさん、今回はご協力ありがとうございました。

参加していただいた方々にも、お礼申し上げます。これからも澤乃井ならびに東京の地酒をよろしく。そして、また機会があれば一緒に楽しく飲みましょう。


本日の酒
久比岐(頚城酒造株式会社)
ミニストップで売っていたワンカップ酒。試しに買って飲んでみたが、原酒だがかなり辛口の酒で、いろんな料理に合いそう。キリッとして好感が持てる。
ミニストップでは、どういうわけか、この酒の他に、久比岐ブランド「お米アイス」だとか、久比岐ブランドの入浴剤などが売られている。
アルコール度:19 - 20%



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